メモ帳用ブログ

色々な雑記。

ウイルクはアシㇼパが生まれる前から罪悪感を持つ人間だったと自分は考えている。ウイルクは鶴見と出会った時に、今ほどでないにしろ様変わりした鶴見を一目で長谷川さんだと見抜いて名前を読んだ。主人公にとっての罪悪感の背負い方が相手を忘れないことだと示されている『ゴールデンカムイ』においてこの意味は大きい。ウイルクはそもそも人の顔や名前を覚えるのが得意な人間でもありそうだが。インカラマッのことも忘れたりせずに名前を覚えていた。
ところで鯉登音之進は興味のない人の顔や名前を覚えるのが不得手なタイプの人間だ。ロシアではスヴェトラーナのことを完全に忘れていた。後半で自分が殺害したお銀の遺児をあやす場面があったが、殺害当時の鯉登はまともに罪悪感と向き合っていない人間だったろうし、そうした経緯を覚えていたかどうかはかなり怪しい。