メモ帳用ブログ

色々な雑記。

鶴見の「道連れには出来ん」についてぐしゃぐしゃ考えてたけど、第一義はシンプルに、(これから偽装工作で死んだことにする)私と無理心中をさせるのはやめておこう、ってことでいい気がしてきた。裏の意味として私はもはや部下たちに自らの進む道について来させる資格のある人間ではないってのがある感じ。
鶴見は直前まで尾形も企んだ通りに列車事故で自分の死亡を偽装しようと考えていたはずだ。まず月島を囮にして尾形を殺し、部下たちに杉元を殺させるか足止めさせる計画を立てていたのかもしれない。しかし鯉登が月島を助け、ヒグマが部下たちを襲ったのでうまくいかなかった。尾形と杉元を殺し合わせて残った方を部下たちに足止めさせる計画に変更したが、部下たちはほとんどが戦闘不能になってしまった。ここで鶴見は途中で飛び降りる選択肢を諦め、リスクは高くても杉元と戦いながら列車で海に突っ込み死亡を偽装する方針を決定した。ならばわざわざ部下たちをその道連れにする必要はない。
鶴見は嘘で試した愛しか信じられない人間だ。自分につかれた嘘を信じたままの部下たちを信じられるはずがない。部下たちのほとんどは、花沢中将が中央に責任をなすり付けられて自刃したにも拘らず、その責任をなすり付けられたせいで自分たちは冷遇されている、という嘘を信じている。「愛です」の4人と違ってわざわざ真実を明かして試す価値すらない。だから鶴見はこれまで部下を犠牲にしてこられた。
だがしかし色々と思い直す出来事が重なった。厄介な狙撃手であり、列車事故を提案した尾形も死んだ。その上に部下たちを自分の死亡偽装の道連れにする必然性がなくなった。だから鶴見は列車の連結を解除した。