メモ帳用ブログ

色々な雑記。

のっぺら坊は利用するために娘を育てたのではないだろうと鯉登平二は推察した。ほぼ間違いなくそれは正しい。花沢幸次郎もそうだろうし、少なくとも平二はそういうつもりで杉元に手紙の話をした。一方、鶴見は中央を出し抜いて自分の考える日本繁栄を成し遂げるという野望に利用するため、部下たちに手を差し伸べた。
ネチネチ愛の中でドロドロして充実はしていただろう愛ですの4人はともかく、鶴見は待遇改善で釣った一般の兵士である部下たちの待遇をむしろ悪化させた挙げ句、なんら誠意ある対応をしなかったのが一番非道だと思う。しかも第七師団が冷遇されたのは鶴見が満鉄のために花沢幸次郎を殺害したせいだし、鶴見はそれを予期してむしろ部下たちの団結強化のために利用しようと考えていた。