メモ帳用ブログ

色々な雑記。

鯉登が金塊争奪戦で当初望んでいたことは鶴見の部下として鶴見について行くことだけだったはずだ。自らが出世することは意識になかった。まして後々に第七師団長になろうとは。
鶴見は軍事政権を樹立して上に立って導く者となり、鯉登は副長としてどこまでもそれに付き従い続ける。父親が自分に指揮官にふさわしい人間になってほしいと望んでいるのは知っていたはずだし、やがて自分が指揮官となるべき立場にあることも理解してはいたけど、まだそれは鯉登自身の願いではなかった。
自分から指揮官として行動しようと思うようになったのはやはり樺太での経験がきっかけだろう。