メモ帳用ブログ

色々な雑記。

たぶんキリスト教徒じゃないのにやたらキリスト教のイメージが重ねられる鶴見と違ってウイルクは公式にキリスト教徒なんだけど(インカラマッが言ってる)、全然そういうイメージがない。そういう描写が特にない。というかキリスト教が好きじゃなさそうなキロランケに至ってはウイルクがキリスト教徒なこと忘れてそう。ウイルクとしてはアイヌだろうが和人だろうがポーランド系だろうがキリスト教徒だろうがロシア帝国に対して自分のアイデンティティを守るために戦える仲間なら大歓迎ってことだったんだろうけど。
だったら敵に回すのはロシアだけにしとけと思わなくもないんだけど、北海道の金塊をアテにしていてそこのアイヌに協力を求める以上は日本政府からの圧迫とも戦わなければアイヌをただ騙して捨てることになる。日露戦争前は全域ロシア領だった樺太辺り(樺太はウイルクの故郷だし島だし資源も自然の恵みもあって条件としてはそう悪くない)を独立国の緩衝地帯にして日本政府の支援を得るからついて来てくれと言われても地元のために戦おうとしていた仲間のアイヌたちは嫌がるだろうし。自分も北海道アイヌの妻子ができて北海道が故郷になった。とはいえロシア帝国と日本の両方を敵に回すのは無謀だよな。
というか、ぶっちゃけ鶴見のクーデター計画も土方・ウイルクの蝦夷共和国構想も内乱を招いてロシア帝国をはじめとした諸外国に付け入る隙を与えるだけじゃないかっていう、作品として考えてはいけない領域の話に…。新たな領土を切り取って緩衝地帯にするのはよくあるけど、現在の日本の領土を切り取って緩衝地帯を作る土方の構想は大胆すぎる。