メモ帳用ブログ

色々な雑記。

新海監督が鈴芽と草太の関係で戦友を強調するのは過程のない一目惚れで発情してるだけだろ?みたいに言われるのが嫌なんだと思う。実際そういう批判見るし。確かに外見の良さで草太に対する第一印象は良かったけど、その後の共闘の方がずっと重要だ。
前半のお仕事パートをもっと面白くして欲しかったって意見ならそういう感想もあるかもと思えるんだけど、たまに見る前半が無意識って意見には全くうなずけないな。


鈴芽と草太の関係を深めるためにも、閉じ師という仕事が人々の生活を守っていることを知るためにも、自分が守った生活の豊かさを実感するためにも、お仕事パートは重要だ。
以前の新海監督なら天気の子のお仕事パートみたいにMV調にして、たくさん仕事をこなしたことを短い尺に詰め込んで、数で重要さの説得力を出した部分だと思う。でも鈴芽の戸締まりでは地に足をつけた演出と具体的なエピソードの厚みで説得力を出そうとしている。
天気の子のお仕事パートは、自分たちの仕事の意義と人々の生活の豊かさを知ったことで、それを台無しにしてでも好きな相手との未来を選びたいという決断に重みが増す部分。東京は故郷じゃないから水没させても帆高にはなんの痛みもないだろ?とか、東京に復讐してやったぜ、みたいな意見は的外れ。