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色々な雑記。

不平等感



自分が不平等に扱われていると感じるとやる気がなくなってしまうのは、ヒトやサルだけでなくイヌも同じらしい。
ヒトの場合だと、狩猟採集民などの結果の平等を重視する社会では努力のしすぎを戒める傾向があるそうだ。成員の幸福度は高くなりやすいけど、社会の生産性は横ばいか微増。進歩主義的な社会に飲み込まれてしまいやすい。
反対に結果の平等を求めない社会は機会の平等を強調して、努力の分だけ見返りを得ることを道徳として扱う。結果の不平等の実感を、より上位の道徳観・倫理感で納得させる。競争的な社会の方が進歩が早く社会全体の生産量が多くなる。ただし不満を押さえつける倫理や理想を成員に納得させられないと暴動が起きて社会が崩壊する恐れがある。それに文化資本の面も考えると完全な機会の平等を実現することは難しい。