メモ帳用ブログ

色々な雑記。

間違ったことも書いてしまったので改めて整理。
黒山村の話では全員が全員無計画に動いたせいで悲劇が起きた。それが運命ってことなんだろうけど楽しめる悲劇じゃないとご都合感が辛い。
全員無計画だけど、やったことの割に報いが軽く感じるのは三眼だ。
白小小はまともな思考能力がある状態なら子どもたちを巻き込む行動は取らない。だから村の大人たちを惨殺して、その場で村の子どもたちを悲しませた自分に気が付いて、後悔しながらその刃に貫かれる、ってシナリオ丸出しの行動を取るためには子どもたちのことが頭からすっぽ抜けるほど思考能力が奪われている必要がある。その上で追い詰められて取った選択を自分自身の選択と思い込める必要がある。
この流れを成立させるために白小小を復讐に駆り立てる役割は直接的には全て三眼が担っている。しかも三眼は直前に白小小が阿毛たちは巻き込みたくないと言っているところを見ていた。
この話の登場人物は場当たり的にしか動かないんだけど、三眼も復讐した後の白小小がどうなるか全く考えていなかった。もしくは白家に対する借りは返せたから、それで白小小個人がどうなろうと関心がなかったか、そもそも借りを返すことは命より大事だから、復讐して白大の子孫が死んでも何の問題もないと思っていたか。
白大の子孫は食わないと言いつつ、白大の妹の嫁いだ村の隣村やその近くの村から生贄を受け取ったり、その前は通行人を普通に食っていたのも配慮を感じない。千年以上あれば一族が引っ越したり、親戚が数百、数千人になったりと色々あるだろうに。三眼は最初はたぶん木の成長を確かめるついでに白大の妹の子孫を確認していた。でもいつからか白家の子孫を確認するのはやめてしまった。その状態でモットーを守りたいならなおさら食べる相手には気をつけるべきだったのでは。本人の語るとおり怠け者だから手を抜いたんだろうけど。中国的価値観に従うなら、白大と血の繋がりはあっても姓が白じゃない人間なら食べていいのかもしれない。それにしても妹の村の近くを支配地にしたのにろくな確認しなかったのは流石に適当すぎる。
三眼の能力は千里眼+傀儡。傀儡とは聴覚も含めて感覚を共有できるけど、千里眼の方は本当に見るだけみたいだ。広範囲の監視はできても会話の内容の盗聴は難しいのかも。3つの村を1度に監視して、それぞれの村で生贄が強引に選び出されたことも知っていたけど、生贄が白家の人間とまでは知らなかったのはそれが原因ということなのか。三眼は傀儡を通じて白小小を食べようとして光たちに撃退された時、白小小やその両親が白家の人間だと気づいていなかった。知ったのはおそらく村人と縛られた光たちが口論している時。その時に自分が恩人の子孫は食べないという自分ルールを破ってしまったのに気付いた。再び白家に借りを作ってしまったので、それを返すために、白家の最後の生き残りである白小小が自分の手を借りる必要のある状況に持ち込んだ。
西暦525年の借りは白大の体を使った復讐の代行で返していた。だけどその結果白大の妹の子孫に立った風評とか、白家に対する冤罪の伝承が存続し続けたこととか、そういうのは再び白家に借りを作ったことに気付くまで無関心だった。