メモ帳用ブログ

色々な雑記。

黒山村編の中では白大と白小小が対比されている。
三川編の中では趙炎・上官宵と段星煉・周六晴が対比されている。
黒山村編と三川編もエピソード全体で対比されている。また白小小と段星煉の対比や、黒山村村長と趙炎の対比がある。これ以外にもエピソードを跨いだ重要な対比がある。


黒山村編の白大と白小小の対比を復讐面に限って上げてみると、まず白大が復讐したいと思った相手は自分の家族を殺した実行犯だ。三眼を自力で見つけて、自分の決断で自分の命を犠牲にして三眼の命を救い、自分の意志で三眼に復讐を依頼した。頼んだ復讐の内容も屍疫を再開してほしいというものだ。自分が村人を救おうとして出した結果をなかったことにしたいということでしかない。被害者の数は百人近いとはいえ発想としてはむしろ穏当だ。ただし三眼が良かれと思って白大の死体を傀儡にして村人を殺害したため、白大の妹の子孫に悪い風聞が伝承されてしまった。
白小小は三眼に誘導され、自分の両親を積極的に生贄にしたことが明らかな人間だけでなく、見殺しにした可能性のある人間まで含めて黒山村の人間を皆殺しにしようとしてしまう。白大に対する不公正まで含めて、目の前の村人に復讐するのが当然だと思ってしまう。三眼に流されるままに復讐をしたいと答え、力を授かるために三眼に自害してもらうが白小小自身も死ぬ。復讐の方法も傀儡にした人間を操作して同士討ちさせるという凄惨なものだ。300人近くが死亡した。しかし村の子どもたちを前に我に返ったため、本当の皆殺しにすることは避けられた。