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色々な雑記。

『屍者の13月』第12話で段星煉が三真同月令からの声を聞く場面は

日本語版だと

「その無念… 時間の壁を超えて晴らしてやる 三真法門の 伝承者よ!」

中文版だと

「用恨意… 跨越时间的壁障吧, 三真法门的 传人!」

(恨みで… 時間の壁を超えるか 三真法門の 伝承者よ!)

 

日本語版だと、死んでいく段星煉の復讐を、三真同月令が時間の壁を超えて叶えてくれるような雰囲気になっている。でも中文版だと時間の壁を超えたのは段星煉の意思の力。三真同月令が復讐をしてくれるような雰囲気もない。

中文版の『日月同错』は最近黒山村のエピソードとは大違いに面白い。光たちの黒山村での大失態は、脳内補完でもっと軽かったことにしよう。でもちゃんとした感想を書こうとすると日本語訳の誤りにいちいち触れなくちゃいけなくなるから、もうそれだけの労力を支払う気力が尽きてしまった。日本語版『屍者の13月』でこの先辻褄が合わなくなるとしたら翻訳のせいで第年秒先生のせいではない。

ネタバレ気味で上記のセリフの詳細について書くと

 

段星煉はこの先の展開で絶体絶命の危機に陥って周六晴ともども瀕死の重症を負う。

段星煉は子供の頃に同月令から選ばれた者だと判明した。737人の法師を抹殺したいのは子供の頃に巻き込まれた事件に対する漫画的には十分に正当性のある復讐のため。瀕死の状況でそれを果たせそうにないことや、子供の頃に受けた恩に報いれそうにないことを悟るものの、自分がこういう最期を迎えること自体は仕方がないと感じる。しかし周六晴まで目の前で死んでいこうとすることには心からの恨みを感じる。この想いの力に同月令が反応し、過去にも干渉して、段星煉に周六晴と段星煉自身が死を回避するための道を示す。

白小小と白大は対比関係にあるけど、それとは違う方向性で段星煉と白小小も対比関係にある。