メモ帳用ブログ

色々な雑記。

黒山村の1906年の事件の経緯について。
1、2年前に目覚めた三眼が山に適当に住み着いて、
必要な量の人間を食べるために村人や馬賊を襲って、
屍者が人間を殺しているのに気付いた複数の村の人間が生贄の提供と引き換えに自分の家族の安全を願い出て、
契約した村を自分の支配下に置いた三眼が村人を村から出ないようにした、
という順番で事態が進行したと自分は無根拠に思い込んでしまっていた。でも順番については明らかになっている部分もあれば明らかでない部分もある。上の順序以外にも、
1、2年前に目覚めた三眼がまず3つの村に跨がる地域を明確に自分の支配領域として定めて、
そこから時々出てくる村人と入ってくる馬賊を全員殺し、
屍者が人間を殺しておりもはや逃げ場がないことに複数の村の人間が気付き、
生贄の提供と引き換えに自分の家族の安全を願い出た、
という順序だった可能性がある。
三眼の神通に千里眼が含まれていてそれで支配地域を監視しているという点と、三眼が村人に生贄を要求したのではなく村人が三眼に生贄の提供を持ちかけたという点は明らかだけど、その前後関係は明確でない。
後者の順序が正しい場合、村人はランダムに村人が食われていく状況にただ大人しく甘んじているか、仲間を売ってでも自分の家族の安全だけは確保するかの二者択一を迫られたことになる。結果として黒山村の村人が選んだ道は失敗だった。
前者の順序の場合はもう少し選択肢が増えて、その中でも愚かな道を選んでしまったことになる。しかし清朝末で馬賊の活動さえ抑えられていないような状況なので、朝廷の対応を求めることは不可能といっていい。三眼は馬賊も食らったと言っており、村周辺に馬賊が出没しているのは間違いない。やはり早いうちに強力な法師に依頼するのが一番の道だっただろう。ただ村の手の届く距離と金額で依頼可能な法師が三眼を倒せるものなのかは未知数だ。三眼は通りすがりの法師数人を返り討ちにできる程度には強い。もし依頼を受けた法師が返り討ちにされれば依頼人や家族は間違いなく三眼に殺害される。もし村で金をかき集めて法師に依頼しようとしてもその動きが三眼に察知されれば即座に殺害される。三眼は必要のない殺人はしないと言うが、必要があると考えた殺人には躊躇しない。
いずれの場合でも、屍者に気付いて村から出ようとする人間を三眼が放っておかなかっただろうことは確かだ。三眼は西暦525年にも法屍者の存在を意識しないまま村を出た白大を傀儡を使って追い回していた。姜明子が助けなければ白大は友人の阿柴ともども殺されていた。