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色々な雑記。

三眼の親切な自己紹介コーナー

白小小は山の外に出たい。しかし今逃げれば村のみんなが三眼に殺されてしまうので、逃げられないと言う。そのいかにもな模範解答に対して高皓光と黄二果は憤り悪態をつく。そこに会話を聞いた三眼が、同じく悪態をつきながら飛び降りてくる。だが三眼が憤ったのは、恩人である白大が罪人として伝承されたせいで誤って食べてしまったことに気付き、しかもその借りを返そうにも子孫に復讐する気がなさそうな点にあった。千年以上の間に真実は歪められていた。


(中)
「唉唉! 天意不止弄人,连涅槃尸都不放过。 咱自我介绍下… 名字早已忘记,上尸这称呼是他们乱起的,咱的自称更亲切一些。 三眼。」
(直訳)
「やれやれ! 天の意思は人を弄ぶことをやめない、屍者さえ見逃さない。 自己紹介をしよう… 名前はとうに忘れた。大屍仙って呼び名は彼らが勝手に付けたもので、オレの自称はもう少し親しみ(亲切)がある。 三眼だ」


三眼は「借りは必ず返す」がモットーだと言い高皓光たちに斬りかかる。だが白小小にやめて!と言われる。


(中)
「行, 住手了, 咱亲切否? 继续自我介绍,咱呢名为三眼,活了或者说不死不活了一千六百年。 虽然小心眼,但品性温良,不为了娱乐杀人。」
(直訳)
「いいよ、 やめよう、 オレは親切だろ? 自己紹介を続けよう。オレの名は三眼。生きてというか死なず生きずで千六百年。 小心眼(心が狭くて小心)だが、人柄は温良で、快楽殺人はしない。」
三眼の中では自分の小心眼ぶりと温良ぶりは同じ地平で並べられるらしい。でも生贄を食う邪魔をされ、邪魔者を連行しなければ村を皆殺しにすると生贄を脅すような小心眼ぶりと、連行された邪魔者の殺害を恩人の子孫だった生贄に止められてやめる温良ぶりは、自分には釣り合っているように全く思えない。このあとで三眼が見せる親切さもすべてマッチポンプ的だ。ただ三眼は屍者が人間を食らうのは天経地義(天と地の道理)だと思っているので、悪気は全くないし本気で自分を親切だと思っている。


三眼は自分の趣味が苗木の植樹と見守りであることや、自分の神通である借元真目について語る。借元真目に弱点はなく自分は無敵だと言う。


(中)
「说笑说笑,千百年前还被一个极强的求法者伤了。 你看这伤口,直到一两年前才算恢复当初。 咳咳, 不过咱跟那名求法者大战了三千回合,他也重伤而回,没占便宜。咳」
(直訳)
「(無敵というのは)冗談冗談、千年以上前は1人の手練の求法者に傷を負わされた。この傷口は、1、2年前にようやく元まで回復した。 ゲホンゲホン、だがオレとその求法者は三千回激しく手合わせして、彼も重傷を受け退散し、いい目を見なかった。ゲホン…」

(中)
「好了, 亲切的环节该结束了。 你是叫白小小,对吧。 有个叫做白大的祖先。 你怎么看咱?」
(日)
「よし、 親切コーナーはもう終わりだ。 お前は白小小、だな。 白大という祖先がいる。 オレをどう思う?」