メモ帳用ブログ

色々な雑記。

ブレジネフ時代のソ連で、危険すぎる反体制活動に身を挺する女性に、時代が折れるのを待て、ペンを血にひたすことはない、と止めつつ、その人の苦悩と絶望を受けとめる堀田さんの勇気。

このエッセイの中で宮崎駿監督は、国家による言論の弾圧に対しては、あえて息を潜めることが必要となりうると堀田善衛先生から教わったと書いている。同様の内容は別の講演でも発言している。
一方で世間の圧力、つまり匿名の圧力に屈してしまう発信者に対しては「愚か」だと断言している。自分の考えを世に問うなら、強制力を伴わない批判などに屈しない覚悟は最初から持っておけということだろうか。

言論の自由が萎縮している。」
インタビューの中で、ジャーナリスト青木理さんは「最近、言論の自由がどうも萎縮しているんではなかろうか」という質問をして、宮﨑駿さんは以下のように答えます。

「そこに逃げ腰の表現があったりした時点で、それは匿名と一緒なのではないだろうか。愚かな奴はやっぱり自粛するだろうし、自粛した程度のものしか考えないで発言してたんだなっていうことだと思うんですよ。」

それほど、それが世論の大勢を占めているんでしょうか?僕にはわからないんですよ」