メモ帳用ブログ

色々な雑記。

ぶっちゃけアジア人は民主主義より民衆が責任を王に丸投げできる哲人政治のほうが儒教的で好きだろうと思う。頭のいい王様が面倒を見てくれるなら民衆は何も考えなくていい。
それに対して民主主義とは主権者である国民が権利と義務の両方を背負う制度のことだ。
例えば、市民革命後、フランスではそれまでの傭兵と貴族による軍隊に代わって国民皆兵の軍隊が設立された。徴兵に反対する国民(主に農民)は容赦なく弾圧された。フランス革命の影響を受けて近代化したヨーロッパ大陸諸国も多くが徴兵制を導入した。現代ではむしろ先進国ほど志願兵のみの国家が多いが、国民が兵役の義務を平等に背負う必要のあった時期のある国家は少なくない。徴兵制は全体主義を意味するものでもない。一方でイギリスやアメリカは基本的に志願兵制を貫いている。それでも2度の世界大戦の折には短期的に徴兵を行わざるを得なかった。有事の際に責任を果たすのだって民主主義国家の国民の義務だ(徴兵制があっても良心的兵役拒否によって他の社会福祉活動に代えられる国はある)。
ただ、戦前のドイツだって民主主義的な手続きを経て民主主義を廃止してしまったんだから、決断の責任を背負いたくないのはアジア人に限った話じゃないのかもしれんが。