メモ帳用ブログ

色々な雑記。

父親に似ている、父親みたいになりなさい、と言われること自体に苦しむのが尾形で、それ自体は嬉しいのが鯉登という印象。
「お父っつぁまみたいな立派な将校さんになりなさいね」という母親の言葉を聞いた尾形は顔をしかめ、やがて欠陥のある自分が長になれば第七師団が無価値な存在であることが示せると母親の言葉を反転させたような行動を起こす。母親なりに温かみを示そうとした言葉は尾形の心を逆撫でしたのだ。
少年時代の鯉登は兄の死もあって落ちこぼれの自分にコンプレックスを抱いていた。だがそれは本人も立派な海軍将校になれたら嬉しいのになれそうもなかったからだ。