メモ帳用ブログ

色々な雑記。

鶴見の大義というと、「無能な中央に代わって、金塊を資金源に北海道で軍需産業を育成、政変をおこし軍事政権を樹立、第七師団の地位向上、その先で我々の戦友が眠る満州を実質的な日本の領土に」というものと、「無能な中央に代わって、第七師団を切り捨ててでも日本繁栄を目指す」というものの2種類あるから書く時にややこしいな。
鶴見が「愛です」の4人を北海道・東北以外の人間から抜擢していることを考えると、本当にやむを得ない場合には第七師団を切り捨てる選択肢は最初からあったのかも。
鶴見は新潟生まれで同郷の宇佐美と共犯になり、「愛です」計画を始動させ、異動させられた第七師団で中央の目を逃れて自由に動き出す。この後に純粋に部下としてスカウトした月島も新潟、佐渡の人間だ。月島に奉天で甘い嘘をついた時も「同郷の信頼できる部下」という言い方をしている。北海道・東北出身者が中心の第七師団に側近が愛着を持ちすぎないように自分と同郷の人間から選んだ面はあるのかもしれない。東京生まれ茨城育ちの尾形は花沢幸次郎絡みの陰謀で必要な人員だし、鹿児島出身の鯉登は父親が大湊要港部司令官であることに加えて花沢幸次郎絡みの陰謀にも巻き込める人間だしで、純粋に部下としてスカウトしたのではない。