メモ帳用ブログ

色々な雑記。

尾形は「誰だって罪を犯しうるんだ そいつらを殺したって罪悪感なんてわかないだろ?」と言っていた。だから勇作を殺した後に罪悪感が湧き、無意識にそれを抑圧した時、勇作も実は罪を犯すと思えればその罪悪感から逃げられるという思考がやはり無意識下で働いたのだろう。勇作の面影が重なるアシㇼパに殺人を犯させようとした理由のうち、まだしも意識に近い部分が導いたのはたぶんこっちだな。でもそれならその殺人の対象は自分でなくても良い訳だ。自分に殺意を向けさせようとした理由にはより無意識に近い部分での贖罪の気持ちもあったんはずだ。矛盾した複数の感情を当時に抱えるのが尾形というキャラなので。
尾形はアシㇼパも殺人をしうるし、勇作も殺人をしうると考えた。それでも勇作に対する罪悪感は消えなかった。罪を犯しうる人間を殺しても自分に罪悪感はわかないという尾形の認識は誤っていた。尾形の罪悪感のトリガーは自分を愛してくれた相手を殺すという点にあった。