メモ帳用ブログ

色々な雑記。

鯉登は登場すぐに、鶴見を慕ってるが騙されて利用されていること、父親が海軍少将であること、親子で指揮官としての心構えと反中央感情を共有していること、鶴見の暗殺した尾形の父親が鯉登の父親の親友であることなど、後々の成長展開で重要になる設定が示されている。また鯉登の父親が中央に不信を持った理由が、親友の自刃そのものでなく、その責任を部下たちにに押し付けた点にあるというやや直感的でない設定も、様々な面から先の展開を見越した上での設定であったことがわかる。まず父親が中央に対して感じた憤りが本物であるため、鯉登が父親に鶴見の告発を控えた心情が理解しやすい。また鯉登が父親からこうした価値観を教わっている(まだこの時点では身についていない)と提示することで、鶴見に対する愛を抱きつつも本当は憧れたような上司ではなかったことを悟らざる得なくなり、やがて離反する展開が筋の通ったものとなっている。