メモ帳用ブログ

色々な雑記。

宇佐美が鶴見に鶴見劇場を指摘した時、鶴見は月島をダシにしたことは否定しなかったが、部下を「駒」だと思っているという点は否定した。この場面は宇佐美がひとつの真実を発見したはいいが、いい気になって邪推しすぎ、勘違いを口走ってしまった場面に見えなくもない。自分は鶴見が部下を駒だとは思っていなかったことを信じたい。
同じく鶴見が宇佐美にそれなりの情を感じていたことも信じたい。ただそれはおそらく宇佐美の求めているような共犯、ホモソーシャルな関係としてではなく、自分の子供と近い年代の相手に対する情だ。
宇佐美は鶴見にだっこされながら亡くなった。また、鶴見により小指の先を食いちぎられた。亡骸をだっこされた場面や、小指に鶴見の口元が寄せられている場面が描写されたのは、フィーナではなくオリガの方だ。フィーナは自分の持っていた荷物の上に寝かされていた。フィーナの遺体からは小指が無くなっているから、もちろんフィーナの小指も鶴見が食いちぎったと考えるのが普通だが、一応直接的な描写はない。
また、鶴見の膝の上で宇佐美が亡くなるシーンがミケランジェロピエタのオマージュになっていることは有名だ。


ピエタ (ミケランジェロ) - Wikipedia

ピエタは聖母子像の一種であり、磔刑に処されたのちに十字架から降ろされたイエス・キリストと、その亡骸を腕に抱く聖母マリアをモチーフとする宗教画や彫刻などのことである」。つまり亡くなった子を抱える親の姿だ。