メモ帳用ブログ

色々な雑記。

平二の口から「国んために死ね」という言葉が発せられるのが恐ろしくて、私は生まれてこなかったものとお考えくださいと先回りして自分から言ってしまう音之進は切ない。誘拐された時点で平二がそういう対応をするしかないのはわかっていたけど、いざ現実が突きつけられそうになると絶望する。どうせ父から見捨てられて死ぬのなら、せめて犯人と戦って死んだことを知って少しは見直してもらいたい、というのは16歳の少年の願いにしてはあまりにもささやかだ。