メモ帳用ブログ

色々な雑記。

鯉登平二は、ロシアの言いなりになるわけにはいかない、しかし息子も見殺しにしたくない、って場面で、自分が犯人に殴り込みに行く選択をするのが武人らしくて好きだ。平二が「音之進ッ!!」と叫びながら三輪車で飛び出して、海軍大尉の中山が「鯉登大佐殿」って驚いているコマで自分もヤベッって顔をしている鶴見が面白い。そもそも音之進が平二に自分は生まれてこなかったものとお考えくださいと言って誘拐犯に自らの死を前提に抵抗を試みる、ってところからして予想外のはずだし。ここで音之進が捨て鉢でも蛮勇を振り絞る覚悟をしなかったら、平二も素直になる勇気を出すきっかけが掴めなかった。鶴見は想定外をアドリブでどうにかできてホッとしただろう。二人乗りで負荷をかけすぎたせいもあったのか三輪車は途中で爆発しちゃったけど。当初の予定だと白馬ならぬ思い出の品の三輪車で王子様をやって音之進姫を完落ちさせようとしていたはず。