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色々な雑記。

黒山村の村長が主張したことも、高皓光に言った内容についてはそこまで事実と異なってはいないはず。自己欺瞞で自己正当化をはかりたいなら解釈は誤魔化しても事実は大きく誤魔化さないはずだ。
さらにいえば、ここで村長の主張したことがもし事実と異なっていたとしても、白小小がそれに疑問を持たなかったという点は重要だ。
この時の口論で村長は、白家は村に借りがあるので生贄にしたと言い、もう借りがある人間がいないと指摘されてからは苦し紛れに次の生贄は通行人を捕まえると言った(もし白家以外の村人も生贄にすると言えば暴動が起きて村長が次の生贄にされただろう)。第5話でも白小小が自分の家は村に借りがあるので生贄になった、両親の次の生贄が自分だ、と言っている。少なくとも白小小が黒山村からはまだ自分の両親しか生贄にされていないと考えていたことは間違いない。
さらに村長が生贄を捧げている村から生きて逃げられた人間はいないと言った時も、白小小は疑問を持たなかった。だからこの1年で黒山村からいなくなった人間は両親のみだと白小小は認識しているはず。行方不明になった人間がいることに白小小が気付いていない可能性が皆無ではないにしても、交流を保ち続けていた子どもたちと親しい人間の中にはそういう人間はいないはず。白小小はかなりの人数の子どもたちと仲良くしていたので、いきなり家族が消えたり、その他の生活の変化が表面化したほぼ村人はいない(白小小除く)と考えられる。