メモ帳用ブログ

色々な雑記。

地味に気になるのが、大怪我を負った白大は丹薬を使って自分の治療ができたのかという部分。
丹薬を渡した時に姜明子は「一种罕见的续命药(一種の希少な長命薬)」だと言い、粉にして水に溶かして「让每个染疾之人服下一点(患者ごとに少しずつ服用させる)」ように言った。また復活に数万年かかる傷を負った三眼は白大の渡した丹薬のおかげで1500年ほどで復活できた。さらに重症を負った白小小を高皓光は丹薬で治療しようとした。
屍疫の患者は命に別状のある状態ではなく、三眼も命に別状のある状態ではない上に屍者であり、高皓光は未熟だが求法者として丹薬の補助ができた可能性がある。だから単なる薬師の白大が1人きりで丹薬を使った場合に自分の命を取り止められたかは断言しにくい。無理だったと考えても話の流れに不都合な点は出ない。でも丹薬で自分を治療できたと考えたほうが自然な気がする。それに白大が自分の命を投げ打ってでも元凶の三眼に復讐を依頼してしまったと考えたほうが白大の悲劇の深みが増す。白大が自分の命と引き換えに復活させた三眼が、自分の妹の子孫を食ってしまい、さらにそれによってその子孫の子どもも復讐のために死ぬという因果も生まれる。三眼が白大の妹の子孫に借りを返すために自害を選んだことの必然性も強まる。