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色々な雑記。

中文版では三眼は白小小に自分の記憶を授けている。その記憶のうちで白小小が確認したことが明示されているのは三眼と白大の会話だけだ。だが白小小は中文版では喋っていない三眼の弱点を把握し、自害の命令を出している。弱点に関する記憶を受け取ったことは明白だ。白小小に「はい」と言わせようと三眼が語りかけた内容から考えても、それまでに喋っていた内容がすべて真実だと判断できるだけの記憶は受け取っているはずだ。三眼が白家の人間だと気付かずに白小小の両親を食べ、さらに白小小を食べようとしたことは演技でもなんでもない。

 

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《日月同错》第六回 千年极恶 中-在线漫画-腾讯动漫官方网站 2/15

三眼は高皓光と村長の口論を立ち聞きして自分が食った生贄に白家の子孫が混じっていたことに気がつく。「唉唉! 天意不止弄人,连涅槃尸都不放过。(やれやれ! 天の意思は人を弄ぶことをやめない、屍者さえ見逃さない。)」とつぶやく。「天意不止弄人」とは要は死ぬほど運が悪かったということだろう。白家の人間は生贄にしないように命令していたのに村長の巧みな偽装工作によって白家の人間を食べてしまったとか、そういうことではない。そうだったら悪いのは天の意思でなく人間の意思になってしまう。つぶやくのも「人のくせに屍者を欺くとは」とか「人の敵は人、それは屍者になっても変わらない」とかの台詞になるはずだ。三眼は白家の子孫が黒山村に戻ってきていると気付いていなかったから、黒山村からの生贄の申し出をよく確認もせずに受け入れてしまった。白家の子孫は南北朝時代の黒山村の隣村にまだ住んでいると思い込んでいた。