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第210話『甘い嘘』での鯉登の「鶴見中尉殿スゴ〜〜イ!!」発言で心からの本音が勝っていたのか、無意識の演技が勝っていたのかには解釈の余地がある。この時の鯉登は標準語で叫んでいるが、心からの叫びでも薩摩弁にならない場合もあるので、この点だけでは見極めがつかない。
しかし意図した演技であることはありえない。この後も鯉登はモノローグで度々、多くが半ば言い聞かせながらだが、鶴見への忠誠を誓っている。月島と話の上辺を合わせて鶴見を褒めている訳ではない。
一番わかりやすいのが第273話『鶴見劇場』のモノローグだ。このモノローグは第210話の鶴見を讃えるセリフと対応している。第273話のモノローグが意図的な演技でない以上、第210話が意図的な演技であることはありえない。
まず第210話『甘い嘘』のセリフを引用する。

鶴見中尉殿スゴ〜〜イ!!
それじゃあ鹿児島で偶然出会ったのも仕込みってことではないか?
あんな誘拐劇までして…
そんなに必要とされていたなんて嬉しいッ

次に第273話『鶴見劇場』のモノローグを引用する。

ホラ見ろ
鶴見中尉殿はすごい
やっぱりすべてアシㇼパを落として
鍵を吐き出させるための
鶴見劇場だった!!