メモ帳用ブログ

色々な雑記。

ゴールデンカムイのキャラはみんな前半と後半で立ち位置が変わる。
後半、鶴見は鯉登の指揮官としての志に気後れを感じるようになり、月島の男としての私情に同族嫌悪を抱くようになったという解釈。
「同胞のために身命を賭して戦う」という軍人としての本懐と、日本国の繁栄のために尽くすという臣民のとしての野望は3人とも持っている。明確に軍人としての本懐がまさるのが鯉登で、明確に臣民としての野望がまさるのが鶴見。月島は本来の心情は軍人としての本懐を優先したいんだけど、信頼していた上官が自分を騙していたことに気付いて苦しみ、その上官の命令で今まで自分も同胞を騙していた疚しさに直面せざるを得なくなる。精神のバランスを崩して、鶴見の正体不明の野望に縋らざるを得なくなっていた。鶴見の野望が正義を感じられるものだったため一時心は軽くなった。だが本来の自分を抑圧して鶴見の野望に依存している状況には変わりない。同胞に裏切られ、自分も裏切った傷も癒えていない。そこを救ったのが鯉登だった。