メモ帳用ブログ

色々な雑記。

銀河英雄伝説を思い出して考えたんだけど主人公の相棒キャラは

①主人公のライバルや敵として登場。反目していたが同陣営となり認め合うようになる。

②主人公に匹敵する存在感があり最初から仲間だが序盤で離脱。相棒の不在が主人公の人生に大きな影を落とす。先輩・師匠的なキャラである場合も。

③華はないが有能。縁の下の力持ちや古い言い回しで女房役と呼ばれるタイプ。外見的にも華はない。

④常人離れした主人公に対する読者目線キャラ。驚き役。主人公の弟子・後輩が典型だが頼りない先輩であることも。

あたりが書きやすいのかな。

①が一般的なバディものの相棒。2人が心から認め合うまでの過程がドラマの主題。早いうちに認め合うと話が長引くにつれフェードアウトしてしまったり、単なる仲間の1人に降格してしまったりすることも。②の場合、主人公と対立もせずに同陣営で同等の存在感を持っているキャラは主人公と存在感を食い合ってしまいやすいので、最初から退場を前提としている。主人公が相棒の退場を乗り越えて輝きを増すために存在する。③は明確に主人公格ではないキャラ。主人公が解決すべき葛藤の焦点が他に置かれている場合に多い。挿話として対立→和解をやることもあるけどあくまで本筋の外での話。④の典型はホームズに対するワトソン。銀英伝だとヤンに対するユリアン。終盤に独り立ち・別離イベントが来ることが多く、その場合は次世代の主人公ポジションになったりする。②とは裏表の関係。

相棒関係が序盤から存在してそれを維持していくための葛藤が話の主題になる場合もあるけど、成立したカップルの葛藤に焦点をあてるようなものなのでエンタメとしては扱いにくい。エンタメ性っていうのはわかりやすい変化からもたらされるところが大きいので。テーマ性によってはあえて扱う場合もある。ある意味少女漫画的?逆に男女バディもので恋愛要素がある場合は、バディとしては完成されていても男女の関係になって関係が変わるのかも?みたいなところで最後まで話が引っ張れたりする。

銀河英雄伝説はエンタメとしても評価が高い通りに人数の割に人間関係が整理されている。別陣営のラインハルトとヤンの対比の話でありつつ、この2人の直接の人間関係は薄め。ラインハルトとキルヒアイス、ヤンとユリアンという強い関係もあって、おまけに群像劇だけあって人間も人間関係も陣営もたくさん出てくる。それでも最後まで2人の話だという軸は保ってる。主要キャラの死亡時期は色々な案があったそうだけど、結果的に今の流れが一番わかりやすくなっていると思う。