メモ帳用ブログ

色々な雑記。

そういう話とは少し違うけど、漫画版のパトレイバーには風杜という刑事がいて、基本的にいい人なんだけど、気がある野明に対して良かれと思って子猫ちゃん扱いしてしまうところがあるというか上から目線的に接してしまうところがある人だった。野明が遊馬に対しては素直に不満をぶつけられた居心地の悪いお客様扱いを、もっと無神経にやってしまうのが風杜と言えるのかもしれない。野明は他部署の人間である風杜に対しては露骨に不満を言ったりしなかったけど、接触の度に居心地悪そうにしていた。ただ子猫ちゃんとして扱われるのを喜ぶ女性は多いし、風杜は顔が良くてモテるだろうからこれまでの成功法を野明にも適用しようとしただけで、本当に全く悪気はないんだろう。問題は一人前のレイバー乗り・警察官を目指していた野明とは致命的に相性が悪かったこと。

個人的には風杜みたいなキャラはいけ好かないと感じる。でもいけ好かない部分が欠点して描かれた上で愛嬌になっているキャラは好きだ。同じゆうきまさみ先生の『じゃじゃ馬グルーミン★UP!』の醍醐悟はそういう馬鹿なキャラとして描かれててちゃんと馬鹿なだけじゃないところを見せてくれたから好きなキャラだ。悟はポジション的にはもっとまともに立派で主人公の駿平のコンプレックスを煽るキャラにするのが常道なんだけど、そうじゃないのが良い。