メモ帳用ブログ

色々な雑記。

三眼は去年現れたと白小小は語っていた。三眼自身も傷は1、2年前にようやく元に戻ったと語っていた。三眼が人を食い始めたのはそのころからだろう。
三眼は千里眼が使える。だから付近を通りかかる村人がどの村から出てきたのかをあらかじめ知ることができる。しかし「咱本身虽然会时不时抓取村民或者马贼来用。但会刻意避开还存有白大后人的那个村子。(オレはしばしば村人や馬賊を捕まえて食らっていた。だが白大の子孫がいるその村は苦心して避けていた)」というからには、村人の住んでいる村を特定して食う相手を選ぶのはそれなりに手間がかかるようだ。
村人のほうから生贄を捧げると提案してきた時に「对于本身也懒散的咱,这确实是不想拒绝的好事。(怠け者の俺としても、それは確かに断りたくない良いことだった。)」と感じたのは選別の手間が軽減されるためもあるだろう。「之后他们便把村子里被孤立的人,对自己不利的人,想夺取其土地家产之人送了过来。(それから彼らはすぐに村で孤立している人間や、自分に不利益な人間や、土地や財産を奪いたい人間を送ってきた。)」と言っているので、連れてこられる人間が契約を結んだ村の人間かはちゃんと確認してはいる。もし三眼が白大の妹の子孫が黒山村に住んでいると思っていたら黒山村と生贄の契約は結ばないだろう。もし契約するとしても白家の人間は生贄にされないように取り計らうだろう。だが村長がそれに関する指示を受けていたような様子は全くない。三眼は、白大の妹の子孫は妹の嫁ぎ先である隣村に住んだままだと考えていたようだ。