メモ帳用ブログ

色々な雑記。

鶴見が誘拐の首謀者だと知って鯉登が取った態度が命乞いのための演技だと言うなら、月島が谷垣とインカラマッの追跡してる間に他の軍関係者のところに逃げ込めば良かったんだよ。単なる中尉と少将の父親を持つ少尉、軍がどちらの意見に耳を聞き入れるかは明らかだ。鶴見ってまるで第七師団全体を支配しているような印象だけど、実は歩兵第27聯隊の小隊長(ファンブック情報)の1人にすぎない。聯隊長の淀川中佐は鶴見中尉の息がかかっているけど所詮中佐だ。普段はお付き兼監視の月島がいるとはいえ、あのタイミングで鯉登が逃げたり垂れ込んだりしようと思えばいくらでもできた。だがそうしなかった。それもあっての「逃げたい者は放っておけばいい」「最後まで見届ける」という発言だ。
もし鯉登が今での鶴見の裏の悪行を何一つ知らずに慕っていて、初めて知ったのが自分の誘拐だと言うのなら、確かに鶴見に失望していた可能性はある。しかしこれまで鯉登は鶴見の陰謀の実行部隊として働いてきた。鶴見の陰謀の対象に自分も含まれていたと知ったからといって、今更鶴見に失望するだろうか?少なくとも誇り高い人間の考え方じゃあない。
また、鯉登は月島が自分の誘拐の実行犯であり、長い間素知らぬ顔で部下を務めてきたと知りながら、その後も変わらず懐き続けている。この時点で鯉登の思考でありえるのは、自分の誘拐事件を必要な陰謀だったと納得したか、鶴見に対して怒りを感じたが実行を命じられた月島は哀れだと感じたかのどちらかだ。作中の描写を見る限りだと前者だ。