メモ帳用ブログ

色々な雑記。

「愛です」の4人が鶴見に求めたものは、宇佐美が恋人めいた共犯、月島が最初は戦友で嘘で絡め取られているのに気付いてからは主人、尾形が父親、鯉登が上官という印象。
鯉登は鶴見に憧れて鶴見の部下になるために陸軍士官学校に入った。海軍志望から思い切った進路変更だ。鯉登は理想の上官である鶴見の前ではしばしば異様なテンションになり、軍服の鶴見の写真に自分をクソコラするなどの過激な行動を取った。それでも実は4人の中では最もプライベートな鶴見に対する執着が薄い。鶴見のプライベート的な写真を入手しようとしたこともない。
鶴見が最初に接触した14歳の鯉登は父親との関係がうまくいっていなかった。そのまま鶴見の部下になっていれば鯉登は鶴見に父親を求めるようになったのだろう。しかし父親との関係を修復した鯉登は父親から「無事やったか音之進… よう戦たな… 誇らしかど」と声をかけられ、その後も怪我をした際に「生きちょりゃよか」と励まされた。鯉登のプライベートな感情は落ち着いていた。函館の戦いで父親の敗北を察した際も、鶴見に父親の代わりを求めることはなかった。あくまで憧れの上官である鶴見に部下である自分を必要としてほしいと思っていた。鶴見を信じる自分を部下に信じてもらうためにも、今度こそは甘い嘘ではなくまっすぐに自分の助力を求めてほしかった。しかし鶴見がこの期に及んで嘘で試そうとしたため、とうとう鶴見の部下でいられなくなる。鯉登は自分の部下を守るための戦いを始める。