メモ帳用ブログ

色々な雑記。

2021-10-01から1ヶ月間の記事一覧

古い美学と新しい価値観の相克ってテーマだとSBRのリンゴォ戦とか好きだ。最後にジョニィがあることを察してオチが付くところ含めて。

夫婦で一蓮托生ってのはレトロだけど美徳の1つではある。もちろん現代は多様性の時代だから、これだけが正しい美徳だと押し付けたり誘導しようとするのは間違いだ。特に内助の功を女性の側にだけ求めるのを当然とすべきではないだろう。ただ、夫婦が一蓮托生…

好きな朝ドラは『あぐり』と『ゲゲゲの女房』ダス。 両方とも、原作から流れをドラマチックに調整したドラマ版も面白いし、事実は小説より奇なりを地で行く原作も面白い。

自分がクドクド書かなくても大切なことは公式サイトとかに載っている。 みんなが慣れ親しんでいるジブリ作品に関われて光栄ですし、頑張りたいと思いました。 菜穂子は健やかで凛としていて、大切な人の背中を押したり見守ったりしながら生きられる、美しい…

『風立ちぬ』の狙いについては、公式サイトに載っている企画書の文章を読めば丸わかりだ。 自分の夢に忠実にまっすぐ進んだ人物を描きたいのである。夢は狂気をはらむ、その毒もかくしてはならない。美しすぎるものへの憬れは、人生の罠でもある。美に傾く代…

カプローニと二郎の「あの半分ももどって来まい」や「一機も戻ってきませんでした」などのセリフは、機体のことだけを意識している説と主に乗組員のことを意識している説がある。二郎は飛行機バカだが人でなしではない点や、子供の頃はパイロット志望だった…

曽我さんによれば、「出べそ」は夏に栽培する作型でよく出る生理障害で、夏の高温などが原因でできてしまう。症状がひどいものは果実の中に芯が残ることもあるが、味については通常のものと全く変わらないという。 しかしこうしたトマトは、誤解を受けてしま…

『風立ちぬ』の二郎は飛行機に対する愛情が揺らがない男だ。二郎自身自分がそういう男であることを自覚している。その思いは最終的に敗戦によって挫折を余儀なくされるけど、その過程が作中で描かれることはなかった。 その引き換えに気持ちが揺れ動く様が描…

風立ちぬの「美しいところだけ 好きな人に見てもらったのね」は黒川夫人が菜穂子の気高さに心を打たれているセリフだ。 黒川夫人は菜穂子よりも年上で古いタイプのご婦人だ。優しいが気難しく不器用な夫もよく立てている。だから黒川夫人には同じく古い女で…

二郎はとても戦前の男には珍しい愛妻家で、病身の妻を気遣ってはいる。でも大河でさえ渋沢栄一の女性関係を省略してしまうような現代だと、それでも物足りなく見えるのは否定しにくい。 仕事中に夜通し妻の手を握ってくれる戦前の男なんてそういないんだろう…

風立ちぬの二郎がもし国を憂う愛国者だったら、当時の政権や軍に物申して国家弾圧を受けたかもしれない。作中でも言及されたユンカース博士のように。これを教えたカストルプ(ゾルゲ)は、自分の協力者になることを期待して二郎に接触してみたと考えられな…

最近宮崎監督の話をしていて思い出したもの。 悪名高きアメリカ版『風の谷のナウシカ』こと『WARRIORS OF THE WIND』のポスター。 https://m.crank-in.net/column/92754/1/amp 実際に『WARRIORS OF THE WIND』のビデオを見た人によると、中身はポスターほど…

古代ローマの哲学者キケロは、「パトリア(祖国)」が「生まれ故郷」を意味するだけでなく、「自分が市民権を有する国」を意味すると述べた上で、「自分が市民権を有する国」という意味の「祖国」に忠誠心を発揮することこそが重要だと主張した。この「市民…

半藤一利と宮崎駿の 腰ぬけ愛国談義 (文春ジブリ文庫) 作者:一利, 半藤,駿, 宮崎 文藝春秋 Amazon この対談で、半藤一利先生は宮崎駿監督に風立ちぬの主人公に声優を使わなかった理由をやんわりと尋ねていた。半藤一利先生はアニメをほとんど見ないという。…

宮崎監督が風立ちぬの主人公・二郎に庵野監督を起用したのはコレ。 エスパー魔美の邪念がある監督と違って宮崎監督は完全に本気だが。 二郎の声は尋常のアニメじゃやらないけど、宮崎監督はわかっててそれをやっているんだろうけど、やっぱり尋常じゃない。…

なぜか反マスク・反ワクチン派がナウシカを持ち上げることがあるけど、それはつまりナウシカたちはマスクを外してなんの抵抗もせずに腐海に飲まれて全滅しろと?原作の森の人たちでさえそこまで破滅的な反文明教団ではないぞ。