メモ帳用ブログ

色々な雑記。

2021-01-01から1ヶ月間の記事一覧

事実は小説より奇なりとは言うけど、現実の奇は膨大な背景の積み重ねでできている。だから詳しく知れば大抵の奇はただの奇でなく必然性を持っていたことがわかる。現実の愚行も大抵はただの愚行じゃない。でもフィクションの愚行は背景を説明されない限りた…

日月同错の黒山村のエピソードは話が無茶苦茶だけど一応テーマはあるし三川のエピソードはテーマも話も面白い。日本語版は翻訳で黒山村のエピソードのテーマまで無茶苦茶になってるじゃないかという気持ちはあるけど、そもそも原作の話が無茶苦茶なのを棚上…

現実の清末の江蘇省といえば太平天国の乱の中心地だけど、黒山村はどうだったんだろう。あの世界にも太平天国の乱はあったのか。あの世界の戦や乱って強い法師を雇えた陣営が断然有利だな。 太平天国の乱の主導者・洪秀全は1864年に食糧不足が発生した折、雑…

三眼は西暦525年でも西暦1906年でも人間の死体を傀儡にしていた。西暦1906年の死体は三眼が襲った近隣の馬賊か村人、それか黒山村以外の2つの村から捧げられた生贄のいずれかだろう。黒山村の生贄である白小小の両親はすぐに食われた。 《日月同错》第三回 …

白小小は村に戻る時に堂々と村に入って堂々と村長と話そうとしているあたり、村人から肉体的な危害を加えられたのはあれが初めてだろうと思っている。父親が暴力で生贄にされ、母親も言葉で生贄を押し付けられて絶望した白小小は、強く言うまでもなく生贄に…

ミステリーって一見合理的なようでトリックと謎解きのために世界を歪めるジャンルだから、一歩引いて世界を把握するとアホみたいなことになる。ミステリーの世界に対するツッコミを題材にしたメタミステリは立派なサブジャンルだし、最近はミステリー漫画を…

「一望无尽的城」の「城」が街でも城壁でもなく城と訳されているのはうっかりミスだろうけど、その手のミスがボロボロ素通りされてるあたりチェック体制がまともじゃないんだろう。マグメルの頃から誤訳は多いけど、翻訳者数人の問題というよりも、チェック…

第5話の会話によればつい最近阿毛が風邪を引いて白小小が薬を処方したようだ。風邪の薬は一回飲めばそれで終わりってもんでもない。阿毛が診断と処方を受けに白小小の家へ行ったのか、白小小が阿毛の風邪に気付いたのかはともかく、阿毛が白小小の薬を飲んで…

日月同错は中国のウェブ漫画だ。公式配信サイトの腾讯动漫(テンセント動漫)で現在第51話(上)まで全話無料で公開中。日月同错の中文版を確認したかったら誰でもすぐにアクセスできる。 ac.qq.com 《日月同错》第五回 千年一会 上-在线漫画-腾讯动漫官方网…

ジョジョ4部だと最初の敵であるアンジェロは人を殺す時にいい気になりやがってと相手のせいにする。しかし吉良吉影は美那子(彼氏イヤリングをされる女の人)や彼氏を殺す時も、怒っているわけではない、これは趣味だし前向きに行動しているだけだと言う。悪…

世の中の不幸は大抵がハンロンの剃刀なんだろうと思う。 ただ単にちょっとしたうっかりがとんでもない行き違いを生んでいるだけで、お互いに悪事を働こうとしているつもりはない。相手も間抜けだが自分も間抜け。正直言って自分は物凄く間抜けだからこうして…

フィクションの生死の感覚だと、志願兵や自分から危険な組織に入った人間は任務で死んでも仕方がないと納得しやすい。武士や忍者などの特殊な身分に生まれてその身分に誇りを持っているようなキャラも戦いに命を懸けるのは本望だろうと思える。ハンターハン…

効果は知っていても、自分からすると人痘法はなかなか勇気のいる医術であるように感じる。天然痘患者から取った本物のかさぶたや膿を摂取するというのも抵抗感がある。リスクもコストも現代のワクチンと比べ物にならないほど高い。 でも現代の輸血だって他人…

人間が究極に正直になったかたちの1つが進撃の巨人第131話のエレンだと思うし、ある意味羨ましいと感じる部分は大いにある。特にお前を殺すのはお前が悪いからだっていう言い訳をエレンが使わなかったのは素晴らしい。旧シリーズのエヴァンゲリオンにハマっ…

中国のマグメルアニメの公式サイトがアーカイブのトップページからだと一部の画像が表示されにくくなっている。 web.archive.org 去年の12/31に確認した時は日本語版とほぼ同じようなトップページが表示されていた。でもアクセスし直したらうまく表示される…

伝染病といえば鹿の王の映画はこのコロナ禍で無事に公開できるんだろうか。面白い原作だけに色々な面で期待よりも不安が勝らなくもない。でも作画面に限れば期待するしかない陣営だ。話の全体像が多少ヘナチョコになったとしても、豪華に映像化されたシーン…

現実の疫病に見舞われた村の例だと、17世紀にイングランドのイーム村が辿った経緯は壮絶だ。ペスト大流行の折、ペスト感染者が出たイーム村は疫病を周囲に拡大させないため自主隔離を行った。通説によれば14ヶ月間で約350人いた村人のうち260人が死亡し、生…

白小小は最初見た目から20代前半くらいかと思ってた。でも中文版だと高皓光(12歳)と黄二果(19歳)には「小小」と名前を呼び捨てにしてもいいと言って、阿毛たち(6〜9歳くらい?)には「小小」だけじゃなくて「姐姐」をつけるように促しているから、たぶ…