メモ帳用ブログ

色々な雑記。

2021-06-01から1ヶ月間の記事一覧

寄生獣ファンの中でも脳を奪った寄生生物が宿主の脳から影響を受けるかどうかは意見が分かれる。自分はないと思う。 まず生物に魂があるとするなら寄生生物には元々独自の魂がある。脳を奪おうとして失敗したミギーやジョーにも独自の人格はあるし、蛇のよう…

論理的に破綻してない理屈で他人を虐げる人よりも、論理的に破綻してる理屈でも他人を助けようとするキャラのほうが好きだ。問題が複雑になって誰かを見捨てないと誰かが助けられないという状況になったとしても、誰かを見捨てたいという基準で判断するキャ…

寄生獣は最後の方でミギーが新一に寄生生物より交通事故に気をつけるように言うのが面白い。実際そんなもんなんだろう。か弱い生き物だ。 連載期間だと交通事故の死亡者数は毎年1万人強。身近な死因の上位だった。特に若者には。 最近は交通事故の死亡者数が…

寄生獣は主人公・泉新一が方方から人間と寄生生物の中間としての意見を求められるけど、結局は人間の立場にしか立てないと自覚するところがポイント。

寄生獣の元ネタのひとつは明らかに遊星からの物体Xだ。遊星からの物体X (字幕版)カート・ラッセルAmazon冒頭の寄生生物の卵?が空から降ってくるシーンなんかは元ネタが宇宙生命体だった名残だろう。寄生生物が宇宙人呼ばわりされる場面もある。ただし寄生獣…

寄生獣のパラサイトって序盤だとガイア仮説の誤った解釈を前提とした存在というか、人間というガン細胞をアポトーシスするために地球が生んだ免疫細胞のような存在に見える。実際作者もそういうつもりだったんじゃないかと思う。だけど作者自らあとがきで語…

伝統宗教は文化として尊敬しているけど新興宗教や疑似科学は鼻で笑いたくなる節がある。でもロマンを感じるトンデモオカルトってのも確かにある。生物学は物理学や化学と違って証明の難しい仮説も多いし疑似科学すれすれ。まあ魅力的な仮説でも間違いが明ら…

宗教を馬鹿にする人でも理論の誤りが周知された疑似科学やSFは信じてたりするから人間ってのは複雑だ。現在も目的論的な自然観を真実と信じている人は、神は人間のために世界を作ったと信じているキリスト教原理主義者と変わらない。人類は進化の最先端であ…

無惨に絡んで殺されたチンピラはそんなことをしなければ殺されなかったと言えなくもない。でもそんなことであれだけ酷い目に合わされたのはやはり理不尽だろう。病弱な人間だった頃も治療に手を尽くしてもらったにも関わらず、なかなか効果が出ないことに苛…

これと似たような騒動は最近もあった。さすがに外国向けに展開していないコンテンツが外国からここまで文句をつけられるのは行き過ぎな感じ。(元)社会主義だと、宗教を否定する代わりの権威付けのために偉人崇拝を利用するせいとかそういう背景があったり…

鬼滅の刃の主人公とHUNTER×HUNTERの主人公はどちらも頑固なところが似ていると言われることもあるけど、作品としての価値観は対極に近い。鬼滅の刃の世界観は正しい道を守ってくれるオカルト的な何かの存在が大前提になっているけど、HUNTER×HUNTERの世界に…

鬼滅の刃の世界の世界観は当然オカルティックだ。鬼が存在する一方で、神仏と呼んでいいかはわからないけどそういうものが存在するらしく、そういうものの理も存在する。無惨が鬼の始祖になったせいで、無惨の生まれた一族はその釣り合いを取るようにみんな…

寄生獣のアニメはBGMの使い方がとにかく酷かったけど、他は秀・優・良・可・不可の可くらいにはなっていたと思う。ファンにとっては全要素が秀〜優の原作で可かって嘆きはあるけど見れなくはない。でも選曲は本当に酷かった。まさか原作のあの名場面でエンデ…

人外キャラだとまず寄生獣のミギーとかまどマギのキュゥべえとかデスノのリュークとかのナチュラルボーン人外キャラは好きだな。人間とは根本的に価値観の違う生き物ってのがうまく書かれているほど興奮する。 後天的に人外になったキャラだと良くも悪くも人…

進撃の巨人のいい人って言葉が好きじゃないって話もそうだけど、誰に対してもいい顔をすることは現実的には不可能だ。だから社会心理学では評判を気にする人ほど身内びいき(心理学用語的には内集団びいき)が強くなる傾向があると言われているそうだ。当然…

「自然主義的誤謬」という混乱しきった言葉。 「自然主義的誤謬」は「自然は素晴らしいから自然から離れた人間も見習うべき、というのは誤謬である」みたいな意味によく誤用される。実際の意味はややこしいから上を参照。誤用の例だと「『人間は文明を築く以…

人間の道理と自然の摂理のどちらが美しいかと問われれば断然自然の摂理派。人間の人道主義よりもミーアキャットの子殺しのほうが美しい。でも美しくもない人道主義のおかげで美しくもない自分がいい生活できているから、その分だけ人間の道理を重視しなけれ…

人間がどういう生物かという問いの答えは寄生獣の「心にヒマ(余裕)がある生物」ってのが一番好きだな。地球に対する「私は恥ずかしげもなく『地球のために』と言う人間がきらいだ… 何故なら 地球は初めから泣きも笑いもしないからな なにしろ地球で最初の…

第年秒先生はマグメルのティトールとウェイドの雑談でもリチャード・ドーキンスの『利己的な遺伝子』どうこう語らせてたし、そういうの好きなんだろう。生物が遺伝子の奴隷なら、神明阿一族は構成力の奴隷なんじゃないか、みたいなやつ。日月同错だと人類は…

一時ネットでバズったサプライズニンジャ理論。"Do you remember Surprise Ninja? The rule was — if a scene could be improved by a surprise ninja bursting in and fighting everyone, then the scene isn't interesting enough." 「サプライズニンジャ…

人類は言葉を持っていて評判を気にする生き物だ。そのために赤の他人を助けたり遠い先祖の復讐をしたりする行動が発達した。遺伝子しか行動の伝達手段がない場合はどちらも子孫に受け継がれにくい。遺伝子を残すためには不必要なコストは受け継がれない。 人…

善と悪のパラドックス ーヒトの進化と〈自己家畜化〉の歴史作者:リチャード・ランガムNTT出版Amazon胡散くさ度高めのところから出てる記事だけど本の内容を詳しく紹介していたので。 格差社会への批判として、昨今、狩猟採集民の平等主義が再評価されている…

人間の利他行動は戦闘で勝利するために発達したという説もある。あくまで説だけど。この論文が参考にしているデータの信憑性についても議論があるようだ。

野生動物が同種の成体同士の争いで敗者を意図的に殺すことは滅多にない。敗者は死ぬ前に逃げるし勝者は深追いしない。とどめを刺すことで勝者が確実に得られる利益よりも、わざわざとどめを刺すために消費するコストのほうが大きいようだ。 子殺しは生態に組…

生物は種の保存・維持のために行動するという説は現代では否定されているけど真面目に論じられていた時代もあるから面倒臭いな。

第6話での三眼による借元真目の説明。(中文版) 成为法尸后就像其它同类一样获得了天赋神通。 借元真目 被此目所施放的术法击中之人或者死人,都将成为咱的傀儡,可以控制它们的四肢,可惜只能四肢。所以还是死尸好用。 咱也可以把此目借与傀儡,当然, 只…

三眼にも情はなくもなかったけどそれより貸し借りを優先した。白小小には記憶を授けて真実を余すところなく伝えた。だから苗木の未来を見れないことに心残りを感じながら死ぬことになった。 白小小は三眼という支配者の押し付ける貸し借りに飲まれてしまった…

少し前だと中国のウェブ小説やウェブ漫画では神仙になってこの世の支配を超越する修仙・修真ものが流行っていたというけど今はどうなんだろう。「改天换命」「逆天换命」的なテーマは現代中国だと人気だそうだ。「改天换命」という言葉は日月同错でも印象的…

中国では各種の敏感な記念日を日本よりずっと気にする。敏感な記念日の前後に敏感な作品を発表すると難癖をつけられることも多いそうだ。中国では難癖をつけられた作品が発表しにくくなる面は確かにある。でも敏感な時期に難癖をつけられた作品でも、一度ほ…

日月同错は中国的価値観の作品だから主人公たちが新たな神となって不老不死になる可能性は十分にある。