メモ帳用ブログ

色々な雑記。

2022-09-01から1ヶ月間の記事一覧

指揮官と兵士だと、力を借りて助けられているのは常に指揮官の方だと思う。指揮官は自分だけいても結局は何もできない。旗手と同じく、一応軍刀は持つけど小銃は持たないし普通は戦力にならない。任務が遂行できるのは兵士の力あってこそ。統計を取ると兵士…

ゴールデンカムイのアニメだと、第210話で佐渡訛りの男の肩章に連隊(聯隊)の番号でなく師団の番号である2が書かれているミスはどうするんだろう。 佐渡訛りの男は「新潟の第二師団の人間」と月島が言っているので、史実と照らし合わせると、仙台が本拠地の…

ファンブックの質問箱で野田先生は、もし白石が裏切ったら杉元はどうするのか、という質問にこう答えている。 杉元を殺そうとするか、あるいは死んでも構わないと理解しての裏切り行為なら先に殺しますよ。 殺意あっての裏切り行為は敵対行為に等しい。敵だ…

あの後ロシア革命が起きたからドサクサに紛れてごまかせたんだろうけど、ロシア軍としてはヴァシリの扱いどうなってたのかな。不法入国者と戦闘中に姿を消した、しかも他の兵士は死体が発見されているとなると限りなく戦死の可能性が高い戦闘中行方不明? た…

尾形に山猫という言葉が初めて使われるのは茨戸編だ。茨戸編で初登場する夏太郎に夏の字が入ってるのは山猫は眠らないだけじゃなくて山猫の夏もちゃんと知ってますよってさりげないアピールな気がする。 ゴールデンカムイは主に北海道を舞台にしたウェスタン…

ゴールデンカムイの罪悪感はやはり第39話の杉元と辺見の会話が作品全体の基準になるだろう。 辺見: 忘れられないのは罪悪感なのでしょうか? 杉元: せめて忘れないでいてやるのが俺の償いさ 俺には俺の殺さなきゃいけない道理があった 必要ならば鬼になる…

そういえば、いくら鯉登でも尾形が鶴見を寝取ったみたいな意味で「泥棒猫は撃ち殺せ」と言ったんじゃないぞ。尾形は第七師団を裏切ったし、杉元たちを裏切ったし、現在アシㇼパを誘拐している、アシㇼパ確保が任務の我々は尾形たちを殺すしかないぞ、と杉元…

鶴見と鯉登より、鶴見と尾形のほうが能力値の傾向は似ているように思う。鶴見も尾形も指揮官志望だけど諜報員向き。 鶴見に憧れていて最終回後も鶴見の後継者になったつもりだろう鯉登びいきの自分からすると、逆説的に尾形に嫉妬する部分があるような…。

そういえば、『山猫は眠らない』って邦題は日本で勝手につけたもので、原題は“Sniper”。しかも“Sniper”の主人公に山猫の異名があるとかでは全然なく、公開当時にヒットしていた小説の『山猫の夏』にあやかったもの。『山猫の夏』の主人公の異名は山猫(オス…

尾形の実質的な死因はアシㇼパの毒矢だ。でも色々と納得して自決したおかげで杉元・アシㇼパに負けたような印象にならなかった。最低限尾形の面目は保たれたと言っていいと思う。

日清戦争当時に描かれた旗手の浮世絵。旗手もサーベルを抜いて戦うもの、というイメージはあったようだ。実際に戦力になるかは置いておいて。

メイドインアビスは1期〜劇場版も面白いけど2期のが好み。イルミューイとヴエコが好き。ヴエコはちゃんと自分が仲間と同罪で、ほとんどの村人より重罪だとわかっているところが良い。許されていなくて、良かった、と思うのもわかる。 公式性別不詳キャラだと…

第310話の尾形って毒で錯乱してるから考えている内容に筋道が立っていない。ただ尾形が感情で納得を得ることが結末として重要だからわざとそうなってるんだと思う。 個人的には、両親が愛し合ってできた子供だから自分は祝福されている、だが両親は自分を愛…

尾形の認識だと「実は俺も父上から愛されていたとすれば? その場合 俺と勇作殿との違いは何も無いってことだよな?」(第243話)ということになっている。一般的だったり客観的だったりする認識とは大きくずれているという点は置いておいて。 普通は尾形と…

もし鶴見が北海道を独立させるつもりだったのなら尾形と陸軍士官学校入学に関する話をする必要がない。鶴見が北海道の支配者になるのなら、軍事のトップに尾形を任命するにあたって日本本土の陸軍士官学校卒業を考慮しなければならない理由は全くないからだ…

尾形としては将校としての能力がない自分が無能なまま鶴見の傀儡として第七師団長になることで第七師団長の無価値さを証明したかったようだ。自分に指揮官としての能力が欠けており、なおかつそれを挽回する努力すらしようとしないから、この計画は意味を持…

尾形の性格が勇作並に良かったら「第七師団は 唯ひとり残された花沢中将のご令息を担ぎ上げる 失った軍神を貴様の中に見るはずだ」ルートもあり得たのかもしれない。実際、造反組が尾形について行ったのは親の七光りなんだろうし。でも勇作並に性格のいい人…

父親を高く評価されてその評価を自分にまで押し付けられるのが嫌な尾形にとって、父親込みの利用価値ありきで自分に近づいてきただろう鶴見ってどうなんだろう。宇佐美との口論では自分の利用価値が高いことを誇っていたけど、あれは売り言葉に買い言葉だし…

尾形が自分がおかしいのは父親が母親に対する愛情を持っていなかったという生まれのせいだと思い込んだのは、正気を失った母親に育てられたせいだと思いたくなかったから、というのもあるのかも。 尾形は、自分はおかしいのかもしれない、だとしたらそれは愛…

尾形が群れず同胞と信頼関係を築かない山猫的な性格である限り、いくら奥田や鶴見が盛り立てても第七師団長になるのは無理だったと思う。もし陸軍大学校を卒業したことにしてもらえたとしても他の将校と全く会話にならないだろう。尾形の天職はやっぱり自分…

尾形の「愛情のない親が交わって出来る子供は 何かが欠けた人間に育つのですかね? どんなにご立派な地位の父親でも」という言葉が愛情のある親なら子供の誕生を無条件に祝福するはずという教科書的な家族観に基づいていることはわかる。現実的には愛し合っ…

尾形は鶴見に挑発されて勇作を殺さなければ自滅せずにすんだのかもしれない。でも鶴見の部下にならなければ勇作とは出会えすらしなかった可能性が高い。だから必然的な決着ではある。 それにしてもこの手のことを考えると、尾形は鶴見といつどのように出会っ…

尾形と月島って死ぬほど話が合わなさそう。鯉登と尾形は会話するとお互いに相手を軽蔑し合うけど、そういうレベルでなく会話が成立しなさそう。家族と人生に対する価値観が違いすぎる。お互いに相手が言葉を話す虫に見えそう。

尾形は両親からの愛を感じられずに苦しんでいた。そんな尾形に初めて愛を感じさせてくれたのは兄弟という生まれだけを理由に尾形を愛してくれた異母弟の勇作だった。そのために尾形はなおさらに生まれに囚われてしまったようなところがあるのだから、皮肉な…

「勇作だけが 俺を愛してくれたから」のコマで後ろの勇作が指でバッテンをしているように見えるから実は勇作は尾形を愛してなくて尾形もそれをわかっているんじゃないかって説をネットで見たことがあるけど、自分は違うと思う。ただ、勇作の指の意味はバッテ…

尾形はアンビバレンスな人間だ。あらゆる点で2つの矛盾する行動原理抱えている。だからその2つがどのように絡み合っているのかを理解するのが難しい。 罪悪感に関する行動原理の1つ目は、自分は罪悪感の欠けたおかしい人間で、愛の無い親が交わって生まれて…

尾形は生まれのことばかり気にしていたから「勇作だけが 俺を愛してくれた」と実は感じていたのに、その勇作を殺害してしまった。そのために自ら死を選ぶことになった。「俺は欠けた人間なんかじゃなくて 欠けた人間にふさわしい道を選んできたのでは?」と…

下の内容を修正し直し。 尾形は第243話で自分は誰を殺したって罪悪感がわかないと宇佐美に話し、「両親からの愛の有る無しで人間に違いなど生まれない」と自分に言い聞かせようとしている。つまり本心では両親からの愛の有る無しで人間に違いが生まれると考…

列車で死んだキャラでも流石に尾形の描写はちゃんとしてたな。 尾形の罪悪感理論について新しく気付いたことがあるから、後で整理し直さないと。 尾形は父親を殺害する際に「愛情のない親が交わって出来る子供は 何かが欠けた人間に育つのですかね?」と言っ…

ゴールデンカムイの前半はいい意味で無駄が多いところが魅力的だったし愛嬌があった。無駄で非合理的な信念を、時に合理的で狡猾に追い求める様もギャップがあって格好良かった。前半の自然描写も、絶滅したはずのニホンオオカミ、しかも白変種が生き残って…