メモ帳用ブログ

色々な雑記。

2022-08-01から1ヶ月間の記事一覧

日清戦争は日本の軍人・軍属24万人が動員されて戦死者1417人、病死者1万1894人、変死177人。 日露戦争は109万人が動員されて、戦死者4万7千人、病死者3万7千人。 日清戦争と日露戦争で戦争の質が大きく変化している。 ちなみに第二次世界大戦は日本の軍人・…

大切なことなので何回でも確認する。 奉天で月島が佐渡訛りの男と出会ったことで起きた騒動が落ち着いた後の月島と鶴見の会話。 鶴見: 覚悟を持った人間が私には必要だ 身の毛もよだつ汚れ仕事をやり遂げる覚悟だ 我々は阿鼻叫喚の地獄へ身を投じる事になる…

将校は本来人間として平等であるはずの兵や下士官の命を自分の命令ひとつで左右する。それは権利であり義務だ。それでも立場に上下などないと嘯くのは、軍事的欺瞞に他ならない。小狡い責任逃れですらある。 仕事中は完全な上司と部下、プライベートでは完全…

鯉登は欠けない、折れないキャラというよりも、欠けても折れても屈しないキャラだと考えるほうが適当だろう。初登場時はほやほやの新品少尉だったのに最終回では傷跡だらけだ。それでも歩みを止めることはないだろう。

スヴェトラーナの件を見てもわかるように鯉登は興味がない相手には本当に関心を寄せない。一方で杉元の妙案を信じてしまったり、インカラマッの占いにすっかり骨抜きにされたりとチョロいところは本当にチョロい。月島や鶴見などの近しくなった相手への理解…

月島はいご草ちゃんに戦争が終わったら駆け落ちしようと言った。軍隊に入っても金は貯まらないから、それでは佐渡ヶ島で将来に向けて少しずつでも貯金していたんだろう。徴兵で強制的に佐渡ヶ島から離れるまでなかなかいご草ちゃんに駆け落ちを切り出せなか…

いご草ちゃんが生きていると鶴見から聞かされて月島は暗い顔をして「ああ…… そうですか」と言った。そしていご草ちゃんの髪を捨てた。これは基本的には鶴見の計略により自分が死刑がふさわしい人間だと再自覚させられた月島が、死刑から自分を救った鶴見と死…

嘘で試した人間の愛しか信じられない鶴見からすると、愛ですの4人の中で一番お気に入りの部下は鶴見が嘘つきなのを知っても愛を捧げた宇佐美だと思う。一番好きじゃないのは自分の邪魔をし続けた尾形。そして鶴見は宇佐美が死んで悲しんだし、尾形が死んでも…

月島も尾形も父親を殺害したことで父親を吹っ切るどころか呪縛されてしまった感がある。その隙を偽物の父親である鶴見につかれた。 鯉登は兄は失ったが、不器用なだけで自分を愛していた父親とはわかり合えた。鶴見には父性的な相手に対する初恋めいた憧れを…

鯉登を五稜郭のあの建物に招き入れた時、害意を最小限に見積もったとしても、鶴見は鯉登が誘拐事件の真相に気が付いたことに気が付いたことを仄めかして圧力をかけようとしている。 鶴見は鯉登が月島と親密になったことと自分への盲信を失ってしまったことを…

ほとんどの人間は子供の頃、親や家族だけは自分を絶対に愛してくれていると信じており、そうすることで精神の安定を得て、いわゆる健常な発育をする。ある程度以上大人に近づくと親の愛が必ずしも絶対的なものでもないことを悟るようになるが、すでに安定し…

鯉登が鶴見の下から逃亡しようとする谷垣とインカラマッを助けたのは、鶴見が絶対的に正しい存在ではなく、特定の立場においてのみ正しい存在でしかないと気づいたからだろう。 鯉登は樺太編の終盤で鶴見が自分たち親子を陰謀を巡らせて利用していたことに勘…

アシㇼパの、父の仇討ちという後ろ向きな動機では尾形を射つ覚悟ができなかったけど、杉元を助けるためという前向きな理由なら覚悟できたところが好きだ。

鶴見勢力で鯉登が背負った課題は、全体主義の過ちを乗り越えてそれでも集団主義の正しさを示すためにはどうすればいいのか、ということだろうか。人類はこの問いに対する答えをまだ出せていない。 鶴見のクーデターの建前上の目的は、昭和の五・一五事件や二…

世界平和とか人類皆平等とかはいつか成し遂げられるべき理想だと思うけど、短期的に実現することにとらわれると、人類が1人になれば争いも格差もなくなるとかそっちに行きかねない。理想は大切だけどなんのために理想があるかを忘れるととんでもないことにな…

いわゆる作者の伝えたいこととは違う気がするけど、個人的には、相棒や自立というあるべきかたち、形式、言葉に絡め取られた(ように見える)結果、アシㇼパを守りたいという杉元の願いも、杉元に対するアシㇼパの恋心も、どちらも飲み込んだまま最終回を迎…

鶴見はエヴァのゲンドウよりはfate/zeroの衛宮切嗣のがまだ近い。月島も大雑把に切嗣系。

フィクションのキャラなら、シンエヴァのミサトのように家族より仕事を取った結果、家族に家族として接する資格を失ってしまったようなキャラにも素直に魅力を感じられる。 というか、エヴァは前半でシンジは家族である自分よりも人類防衛という仕事を取った…

命を預け合う戦友との絆はしばしば夫婦以上のものになるそうだ。フィクションでカップルものよりも、異性同性問わずコンビものの方が好きな人間が期待する絆とはそういう種類のものだろう。恋愛感情が家族以外に対する人生で最大の感情になるのは当たり前の…

鶴見はゲンドウっぽいようで根本が反対のキャラだ。月島も冬月っぽいようで全然違う。冬月とリツコの中間くらいかな。旧シリーズと新劇場版のリツコを足して2で割って、それにさらに冬月を足して2で割る。 新劇場版だとゲンドウとリツコのドロドロはすべて省…

登場人物通知表で月島の「自分の役目を理解し行動した」の欄は最低点だ。野田先生は通知表で「自分の仕事が捨ててきた物に見合うのか、という想いが常にあり、信じたい気持ちが強すぎたのです」とコメントしている。 この点数を鶴見の右腕という役目を果たせ…

鶴見の右腕だった月島が、最後に鯉登からの右腕になってくれという頼みを快諾する、というのがこの3人のドラマのハイライトだ。ただざっと確認したところ作中の言葉として月島が鶴見の右腕だと表されたことはないんだな。一番近いのは「鶴見中尉殿のとなりは…

月島と鯉登は互いに唯一無二の相手だ。ただそれとは別の段階の話で、鯉登が鶴見から部下たちを解放させたことは月島を解放させたことで象徴的に示されているし、月島が鶴見の右腕としてずっと欺いてきた第七師団の同胞に許されるだろうことは鯉登に許された…

鶴見は嘘をついて救った相手を部下にする、まではいいとしてもその嘘を利用して相手の愛を試そうとする、ってのが問題だ。しかも部下と信頼感と愛情で結ばれ合おうとするんじゃなくて、部下に一方的に自分を信頼させ愛させようとした。部下に真の目的を黙っ…

鶴見にもう気持ち誠意があって、函館の戦いをうまく切り抜けられて、部下を続けられた場合の鯉登は、皇国の守護者(漫画版)の漆原少尉(ラスト付近)みたいな感じで想像している。新城直衛大尉はいい主人公だった。 皇国の守護者は色々あって第一部完(続き…

そういえば聯隊旗手といえば新任少尉が任命されるものだと思っていたけど、時期によっては(部隊によっても違う?)陸軍士官学校学校で卒業した年度順に任命される場合もあったみたいだ。だから鯉登が聯隊旗手を意識しているのもおかしいことではないみたい…

日露戦争では戦闘に出た軍人の半数近くが死傷した。日本の軍人数は日露戦争前は約20万人だったのが、戦争中は予備役などに動員がかかって約100万人となり、死者数だけで9万人近い被害が出た。旅順攻囲戦は当初の日本軍約5万人に追加が繰り返されて延べ13万人…

小隊の人員は普通40~50名前後だ。小隊長は少尉〜中尉。鶴見は日露戦争で小隊長であり、ファンブックによれば今も小隊長だという。本当は、平時は小隊は編成されずに中隊が最小規模の隊になるんだけど、鶴見はまるで戦時のような作戦行動を取っているから小…

結果的に、鶴見勢力が早いうちに土方+パルチザン+杉元の連合勢力に破れたおかげで、鯉登と月島の首は繋がった。もし西南戦争、竹橋事件、二・二六事件のような段階まで進んでから破れていたら、幹部である2人の処刑は確実だった。 橋本欣五郎など、未着手段…

月島は鶴見のクーデター計画が失敗することなんてまるで想定していなかった。もし何か考えることがあってもその時は鶴見も自分も生きちゃいないってことくらいだろう。だからなおさら想定しておく必要はなかった。それは途中までの鯉登も同じだ。鯉登が、自…