メモ帳用ブログ

色々な雑記。

2020-01-01から1年間の記事一覧

自分も勘違いしてた部分の訂正。 借元真目を授かったときの独白は (白小小) 「爹爹啊,」 「这涅槃尸给女儿的神通也承载了他的记忆。」 「祖先白大每一句恨都仿佛」 「亲耳听到,真真切切」 「这千年的血债,是他们欠我们的。」 「可为什么还债的是我们。…

高皓光は罪人である黒山村の大人たちはそれでも死ぬべきでないと判断し、救おうと考えたのに、覚悟が足りなくて救いきれなかった。だから大罪人ではあっても白小小を救おうとしたのはわかる。墓を掘った気持ちもわかる。でもその間子供たちを死体ゴロゴロ村…

阿毛たちって何歳くらいなんだろう?6、7歳くらいかな。でもそれくらいだと村が法屍者に支配されてることや、白小小の両親が1年前に消えたことや、白小小が山の向こうを見に行くと言った真意に誰か気づく子がいてもおかしくなさそうなもんだけど。子どもたち…

締め方を見るに、黒山村のエピソードで伝えたいことは残酷な運命・天に抗えということらしい。屍者も含めて人は天意に弄ばれている。そう読める過程になっているかは置いておく。 つまり単なる首の挿げ替えでない本質的な革命の話だ。ちなみに中国で革命を否…

出典が明確に確認できる範囲だと、新中国成立初期(1950年代?)の中国人の平均寿命は35歳だそうだ。 近現代の日本

水俣病のメチル水銀を垂れ流したチッソ(日本窒素肥料)がなぜチッソなのかというと、元々は窒素の化学肥料工場として発達した会社だったから。 日本の人口は明治の初期が3480万人。現在がおよそ1億2577万人。この4倍近い人工増を支えたのが農業技術の発達で…

中国は規模の大きいイースター島の悲劇を繰り返していた国らしい。 ちなみに、19世紀以降、中国の近代化が遅れた原因の一つは、人口増加にともない一人あたりの生活水準が劇的に低下し、資本の原始的蓄積ができなかったからである。一方、日本は江戸時代中…

黒山村のエピソードは厳しい現実を突きつけたいんだろうけど、少年漫画としてはエグめでも清朝末と考えるとぬるすぎてリアリティレベルが掴みにくい。少年漫画の時代考証なんて(終盤のあれこれなしでも)WJ版封神演義程度で十分だけど、作品としての世界観…

前に書いた部分の再確認。西暦525年の真相を三眼が語ったとき、日本語版ではなぜがみんな頭から信じ込んでいるけど、中国版では普通にほとんどの人間が戸惑って信じきれずにいる。 さらに西暦1906年の真実を三眼が語り、借りは必ず返すのが自分のモットーだ…

メモに投稿予定だった文章を間違えて本ブログに投稿してしまっていたのに今更気がついた。移動した。 黒山村のエピソードがわかりにくいのは要素が多いせいでもある。千年間ホラーな童謡が伝承されている、現在アンデッドモンスターに生贄を捧げている、千年…

黒山村のパートは筋書きのために流れが無理矢理になっている部分が多くてどこからかどこまでをまともに捉えていいのかよくわからない。 三眼が村人全員の命を人質にして生贄を要求してきたと村長が嘘をついたことには意味がある。そうしないとヤケになった生…

日月同錯は自由意志が大切だと主張している部分と、天・運命は自由意志すら翻弄すると主張している部分があって、一般人はどうすべきなのかよくわからない。運命に翻弄された被害者の代表ということになっているらしい白小小にはどの程度自分自身の意志で決…

三眼の知能がラピュタのロボット兵レベルなのか少し抜けてる成人レベルなのか判断しにくい。人格崩壊の結果として幼児並みの知能しか残っていないとするなら悪意はなかったと主張できるかもしれない。

猿の手のような話は、持ち主の願いが紛れもなく叶えられながらも、それがどれだけ歪んだかたちになるかというブラックなウィットが面白さのポイント。原典の猿の手もフォロワー作品もそこは抑えている。 猿の手は人間が運命を曲げようとするとしっぺを食らう…

Fate/stay nigtのルートがHeaven's Feel→Unlimited Blade Works→Fateの順だったら楽しさは半減以下。

三眼には喋る猿の手みたいな印象がある。

進撃の巨人とヴィンランド・サガは両方マガジン系(ヴィンランド・サガは週刊少年マガジンからアフタヌーンに移籍)の漫画だけあって、同じお題を出されて描かれた漫画という雰囲気がある。でもどちらもテーマに対する取り組み方や回答には個性が出ているし…

西暦525年の事件の元凶は屍疫を流行らせた三眼だけど、村人に家族を殺された白大が、その三眼の命を助けてでも村人への復讐を頼んてしまったという流れは無理がないし、これで終わっていれば理不尽な昔話としての完成度は高かった。 でもこのときに黒山村の…

また引用。今回は長め。 日「そんな時 オレの存在に気づいた近隣の村の連中が 自分たちの家族が巻きこれないよう先手を打ってきた」 「定期的に生贄を出すから自分たちは助けてくれ…ってな 怠け者のオレには願ってもない申し出だ 断る理由がない」 「生贄に…

黒山村の西暦525年の事件は、伝承だと体が欠損する病気で苦しむ村人に白大が薬として屍者の血(中文版では白大の血)を与えたら治療に失敗して死なせてしまったことになっている。本来の出来事だと、村で唯一の薬師である白大が半年村を留守にしている間、狂…

世界は陰と陽のバランスでできているとするのが東洋的陰陽論で、光は完全で闇は不完全とするのが西洋的一元論。ただし東洋でも天は地より上として扱われることが多いし、西洋でもグノーシス主義や錬金術などの異端では陰陽論的な思想が強かったりと、簡単に…

WJ版封神演義は敵が何回か変わるけど、主人公の姿勢が目の前の敵を倒すだけでは何も変わらないから元凶を倒そうということで第1話から一貫している点はわかりやすい。

サメとイルカとジュゴンが似たようなもの見えるというレベルで、長安督武司は武侠+タッチ+WJ版封神演義に見えるし、マグメル(拾又之国)はハンターハンター+WJ版封神演義に見えるし(第年秒先生の自己申告によればトリコ+ワンピース+ハンターハンター)、日…

第年秒先生の长安督武司は、稀代の名君とされる李世民を小悪党として描いたり、长安督武司の現メンバーで実力・人格ともにトップなのが雇われ外国人のマアト・テミス(テミスは主人公・雲心暁の亡くなった弟に心酔している)だったりと、中国としては挑戦的…

三眼は極右(清朝末期に南北朝時代の漢族の価値観を持ち込もうとする)。村人は保守。高皓光は極左(改心?)。 中国の夜明けぜよ〜!!(ではない。高皓光のモチーフは月)

同じ作者だから当たり前だけど、日月同错(屍者の13月)には长安督武司と拾又之国(マグメル)の要素が多く入っている。特に长安督武司の要素が強い。 テーマと連動して登場人物の名前に日・月・朝・昼・夜関連の用語が多く使われてる点も长安督武司から引き…

ヨウといえば、ヨウは日本語的な意味で相当卑怯な手段を取るキャラではある。でもヨウの卑怯さは困難な責務を果たすため、勇気をもって全力で危険に飛び込むための手段だからそれでいいのだ。日本語では勇士と卑怯者は両立しうる。命を救うために汚い手段も…

中文版をざっと読み直したところ、屍者の運命的なものについて言及するときは運命や天命などの「命」が入った言葉は使わないようになっているみたいだ。屍者には命がないから当たり前といえば当たり前。その代わりによく使われる言葉が「天意弄人(天の意思…

三眼は理不尽な天に操られた存在であり、なおかつ理不尽な天の権化のような存在。三眼は自ら名前は忘れたと言うように人間性も忘れきっている。三眼の出した結果に憤りを覚えさせることで運命に抗うというテーマを認識させる。というキャラポジションなんだ…

黒山村のエピソードは千年以上続く根強い差別を扱った話でなく、千年前の事件という些細な口実を蒸し返して因縁をつける人間の弱さを扱った話。しかし千年という時間は人間には遥かな過去でも屍者にとっては身近な時間だった。だから黒山村は滅びた。 ただし…