メモ帳用ブログ

色々な雑記。

2020-01-01から1年間の記事一覧

理論上では三眼の千里眼によって村人はすべての行動を監視されていることになる。でも三眼は本人の言うとおり怠け者だ。運が良ければ村人が脱出に成功して法師に討伐を依頼できた可能性はなくもない。その可能性に賭けられずに仲間を見殺しにする道を選んだ…

黒山村のエピソードは第一印象最悪の村人が案の定ろくでもないことをしていた、だけど皆殺しにされても当然だと感情的に断定していいのかって部分が焦点になっている。結論は、何もしないという間違った選択のせいで村の大人は全滅し、白小小までみすみす死…

あの世界は法師がどれくらいいて依頼の相場はいくらくらいなんだろう。とりあえず三眼は3つの村を完全に支配して、付近の馬賊を蹴散らせるくらいの力がある。その三眼を倒せる法師ともなれば軍事的な戦力と考えても相当なものだ。依頼料も普通に考えれば軍隊…

三眼は静かに長生きしたいという割に、西暦525年に屍疫を蔓延させた件でも、西暦1906年に黒山村を含む3つの村を支配した件でも、広範囲に影響を与える派手な事件ばかり起こしている。単に法師に見つからないことを重視するなら山奥を転々としながら通り魔を…

黒山村の1906年の事件の経緯について。 1、2年前に目覚めた三眼が山に適当に住み着いて、 必要な量の人間を食べるために村人や馬賊を襲って、 屍者が人間を殺しているのに気付いた複数の村の人間が生贄の提供と引き換えに自分の家族の安全を願い出て、 契約…

そういえばだいぶ前に届いてた拾又之国の新装版。 描き下ろしのオマケ漫画やコメントは特になし。オマケの落書きページは旧版の再録が中心。 黒目のヨウが黒髪のゼロと別れて金目のヨウと出会う第0話が第1話の前に来るように並べ替えられている。第3のヨウ・…

日月同错はイイねキャンペーンやレビューキャンペーンに力をいれている。 そのおかげで、イイね数が第四回上3.8万→第四回下13.0万、第六回中10.3万→第六回下3.6万とキャンペーン期間が非常にわかりやすい推移になっている。イイね数はテンセント動漫の公式ア…

黒山村の子どもたちを放置した件は、帰宅したときにこの二日でそんなことがって下手に具体的な日数を言わせず、なおかつ帰宅してすぐに飛ばすんじゃなくて帰宅しての反省会で一度エピソードを完全に終わらせて日も区切っておけばまだボロが出なかったと思う…

何度も書くけど、約300人の死体が転がる山奥の村に幼い子どもたち十数人を置き去りにしている場合、まず一番に優先すべきはその子どもたちの命を救うことだと思う。まして高皓光は白小小に子どもたちのことは安心してと言っている。銀票を置いてきたとか足り…

白小小は最初(死んで)両親に会いたいと言って悲しそうな顔をしていて、高皓光に両親に会いたいならそんな顔をしていては駄目だと思われた。そんな白小小が黒山村からあらゆる意味で解放されて村の外の世界を垣間見て、死んで笑顔で両親と再会できた。こう…

三眼に捕食されそうになった時、白小小は白家が黒山村に根付いたという内容の童謡を歌っていた。しかし童謡に対して三眼は何の反応もしなかった。その内容が正しければ三眼にとって命を懸けるほどの一大事になるにもかかわらずにだ。この時の三眼は、視覚的…

三眼の神通は借元真目という第3の目による傀儡化の能力。その能力の内容を自分の説明の便宜上3つに細分化する。1つ目の能力は生死を問わずに人間を傀儡化して四肢を自由に操る力。2つ目の能力は傀儡に借元真目を貸して感覚も共有する力。3つ目は借元真目に…

フィクションの価値観は作品ごとに違うのが当たり前だけど、うまくそれが提示できないとどう読んでいいのかわかりにくい。たとえば家族を守るために他人を犠牲にするのが許されるのかどうか、運命は受け入れるべきか抗うべきか、その他無数に問題と答えは存…

三眼は黒山村含む3つの村から生贄の提供を持ちかけられた。一応、自分から生贄を強要しに行ったわけでない。だけど別に生贄が人道的な手段で選出されることを期待していたようではないし、生贄が無理やり連れてこられたこと自体に文句はない。生贄がろくで…

黒山村の村長が主張したことも、高皓光に言った内容についてはそこまで事実と異なってはいないはず。自己欺瞞で自己正当化をはかりたいなら解釈は誤魔化しても事実は大きく誤魔化さないはずだ。 さらにいえば、ここで村長の主張したことがもし事実と異なって…

姜明子は性格が悪いけど、良くも悪くも世直しのための大量殺人とかやるキャラじゃない。汚れた俗世と距離を置くところは一般的な仙人的スタンス。ついでに屍者嫌いも筋金入り。間違っても屍者と手を組んでの人間社会の世直しなんてやったりしない。どちらか…

趙炎は屍者になった自分の姉弟子を守るために生きた人間を犠牲にする道を選んだ。まるで世直しのために悪人を殺しているようなことを主張したのは言い訳であり、自己欺瞞による正当化だ。ただし姉弟子のために犠牲にする人間を悪人に限定していたのは一応本…

下の投稿で共産主義と社会主義を逆に書いてしまった。資本主義→社会主義→共産主義だ。修正する。

何もかも複雑な黒山村の事件と比べると西暦500年の忘川術院の事件はシンプルでわかりやすい。 まず婦女暴行を働こうとしている不逞軍人が出てきて、女に化けていた姜明子がそいつらをあっさり殺す。そのまま忘川術院に殴りこんで、旧知の仲である趙炎も不逞…

三眼の言動がわざとらしいのは寄生獣の三木の言動がわざとらしいのと似たようなものかと思う。サイコな内面が存在するんじゃなくて、内面がないのに表面を人間に合わせようとしているから不自然になる。人間を捕食するのを当然だと考えている反面、人間を陥…

黒山村の西暦525年の事件は、ずっと仲が良かった村の仲間たちが突然の天災(三眼の屍疫)に晒され、それまで気にも留めていなかった部分のあら捜しを始め、ついには殺し合ってしまったという構図だ。西暦1906年の事件も概ねこういう構図になっている。 ちな…

日本語の原作が日本語の他媒体化で改変される分には、原作を容易に参照できるし、作者の不名誉にはならないと思う。ゲームみたいな大人数で製造する商品としての側面が強い制作物で、海外展開時に大胆なローカライズが行われるのも、商品として仕方ない面は…

すべてが運命と天に操られて自由意志も責任も持てない感じの存在を格好良く感じることは難しい。哀れな存在は可愛くは思えるけど、可愛いだけで成立する作品は萌えコンテンツっていうんだ。

第8話で白小小が三眼に自害を命じて村人を殺し始めた時、自分は間違った方向に発揮されてしまったとはいえこれは白小小のある種の強さの表れであり、白小小の決断の結果だろうと感じた。良くも悪くも普通の人間ならどんなに追い詰められても積極的な殺人を行…

黒山村は凄まじく不自然な村だけど、あくまでこれはメタ的な不自然さで、作中で陰謀により作られた村というわけではない。強いていうなら天と運命の陰謀により作られた村とは呼べるかもしれないが、人為的な陰謀は千年ほど存在しなかった。また白家はそこで…

黒山村のエピソードって、白小小の一家が黒山村で千年以上存続してきた家のように見えないのが混乱の元の1つだ。 設定的には以下のようになるはず。 ①西暦525年の時点で白大は黒山村で生まれ育った人間だった ②白大には隣村に嫁いだ妹がいた。事件の後も白大…

社会主義の思想によれば、共産主義国家こそが社会の進化が最も進んだ国家だとされている。そして資本主義国家が共産主義国家に進化する過程で社会主義国家というかたちを取るとされる。一部の共産主義国家・社会主義国家で民主化運動が弾圧されるのは、アメ…

もう削除されてるけど第年秒先生は微博の投稿で黒山村のエピソードの結末はおかしく思う人もいるだろうけど変更するつもりはないと事前に告知していた。大量死のシーンに関して規制を受けずに掲載できたとも投稿していた。でも黒山村のエピソードが終わって…

革命家とテロリストは常に紙一重だ。私憤が皆無な革命家は存在しないし義憤が皆無なテロリストも存在しない。破壊自体が目的なのか、より良い社会を実現するためにあくまで手段として破壊を行っているのかということは目安の1つになりうる。ただしそれにした…

前書いたことのおさらい。 第8話の日本語版で三眼が独白した「両親の敵を取れよ」はまるで両親の敵である村人を殺せというニュアンスのように受け取れてしまうけど、中文版はそういうニュアンスではない。 まず前提となる第7話の台詞が違う。 日本語版 「祖…