メモ帳用ブログ

色々な雑記。

2022-07-01から1ヶ月間の記事一覧

鶴見はジョージ・オーウェルが言うところのパトリオティストではなくナショナリストだった。 そして始まりからして矛盾していた。鶴見は第271話『まだら模様の金貨』で「あくまで北海道は日本に帰属意識がある者によって統治されるべきだ 先祖からその国に住…

キロランケの名場面投票は「ウイルクへの愛と憧れが、そのままアンチへとねじ曲がったキロランケ」に入れた。 それで改めて考えたんだけど、キロランケはウイルクの本質を理解していた上でアンチ化してしまったのかもしれない。 自分はアシㇼパが生まれる前…

「愛する者はみんなゴールデンカムイに殺される お前の責任だぞ ウイルク!!」と鶴見はアシㇼパに言った。素直に読めば、お前たち親子が金塊を入手しようとするせいでお前たち親子の愛する人間はみんな死ぬんだぞ、という意味になる。このセリフと対応する第2…

土方、ウイルク、鶴見はそれぞれの陣営のトップだけあって意図的に重ねられている描写が多い(ソフィアや鯉登平二もだが話をわかりやすくするためにここでは省く)。 この3人は死亡したと思われていたが実は生きており暗躍したという共通点がある。それだけ…

鶴見の「道連れには出来ん」についてぐしゃぐしゃ考えてたけど、第一義はシンプルに、(これから偽装工作で死んだことにする)私と無理心中をさせるのはやめておこう、ってことでいい気がしてきた。裏の意味として私はもはや部下たちに自らの進む道について…

鶴見と月島は自分が悪いと気付きはじめると逆ギレかますところが似てると思う。リーダーと右腕でそんなところが似なくても…。良かれ悪しかれ特別な生まれだったり、人から注目を集める立場だったりして、自意識が鋭敏になっている人間にはありがちな反応なん…

第七師団の面々の階級が日露戦争前と変わらないのは花沢自刃による冷遇のせいってことなんだろう。それでも鶴見が中尉なのはよくわからないけど。鶴見自身が兵→下士官→上官の推薦→陸軍士官学校→少尉ルートだと考えれば辻褄が合うのかな。この辺自分の知識が…

なんで鶴見が月島を屋根に上げようとしたのかって、尾形を殺す際の囮にしようとしたって線もあるのかも。スナイパー尾形に粘着されると尾形の参謀として飼い殺しにされないといけなくなる。月島を囮にして尾形を殺せば自分は頃合いを見て列車から飛び降りれ…

自分が一番好きな女房役キャラはタッチの松平孝太郎。

杉元は寅次という親友がいただけあって白石ともナチュラルに友情を育んでいる。ちょっとガキ大将と女房役っぽいところも含めて杉元と寅次もこんな風だったんだろうなと思える。杉元と白石は別れ際もさっぱりしていていかにも健康的な男同士の友情だ。 これに…

アシㇼパの杉元に対する感情はともかく、杉元のアシㇼパに対する感情はアシㇼパが15歳くらいの少年だったほうがしっくりくる。特にラスト。話の流れから考えてアシㇼパが自ら手を汚す展開になるのはわかっていたけど、13歳くらいの少女でそれは回避してほし…

基本的に鯉登と月島は姫と侍女で百合だと考えているけど、鶴見とフィーナの関係が当てはまるのが月島といご草ちゃんだという点は譲れない。 月島のいご草ちゃんと別れ別れになった傷を鯉登がどういった意味合いで癒やしたのかという点は、基本的には、アシㇼ…

自分は悪役が非道な行為をしていた場合、無理のある言い訳や悲しき過去とやらでキャラ上げが図られるより、間違っていたことを認めて行動を改めるキャラ上げが来る方が好み。ゴールデンカムイは全体的に好み。

ゴールデンカムイのキャラはみんな前半と後半で立ち位置が変わる。 後半、鶴見は鯉登の指揮官としての志に気後れを感じるようになり、月島の男としての私情に同族嫌悪を抱くようになったという解釈。 「同胞のために身命を賭して戦う」という軍人としての本…

作中で五稜郭での戦いは旅順攻囲戦と重ねられている。杉元は第283話で旅順攻囲戦での経験に基づいて五稜郭の防衛について語り、鶴見は第287話で五稜郭攻囲戦という言葉を使っている。第289話のタイトルはずばり『五稜郭攻囲戦』だ。鶴見は旅順攻囲戦での経験…

とりあえず、既に致命傷を負っている宇佐美に最後のサービスをするのと、見るからに大怪我をしているけど命に別状のなさそうな月島を死地に連れて行こうとするのとでは全然違う。後者には命を害する意図がある。雑誌版に比べて単行本版では害意が強調されて…

「見殺しには出来ん」のほうが自然だし「道連れには出来ん」はやっぱり意図した言葉選びだよな。本人は明らかに死ぬつもりがなかったし。ついていこうとしている相手を断る時に言うならともかく、相手は戦闘不能者ばかりだし。今まで散々「道」や「ついてい…

一番単純に考えた場合でも尾形が戦闘不能にならないと列車事故による反乱分子全滅が止められない。止めようとしたら尾形がスナイプしてくる。 尾形がもし杉元に勝っていたらどうしたんだろう。もし部下たちに下手な指令を出そうものなら真っ先にヘッドショッ…

鶴見のサイコ(からの脱却)よりの解釈。修正。 第309話で雑誌版だとただの独り言に見えた鶴見の呟きが、単行本版だと誰かに語りかけているような口調に変更されている。

やばいミスやったので修正。 土方、ウイルク、鶴見、と

月島は鯉登に「あなたたちは救われたじゃないですか」って言ったけど、鶴見と出会ってから受けた客観的被害が一番小さいのは月島だよな。鯉登は納得済みとはいえ父親が亡くなって、あとの2人は満足できたとはいえ本人が亡くなった。精神的な被害は余人には推…

とりあえずこの投稿だけでも折りたたんどく。

おっ途中の鶴見こっち路線の加筆か。素直に受け取ります。 おまけもいいんじゃん。加筆の路線とも合ってるし。

鶴見の目的をストーリー進行に合わせて抜き出し、整理しなおしてみる。 ■第15話で鶴見は杉元を部下に勧誘。現在の部下は100名弱。アイヌの金塊を軍資金にアメリカ人から武器を買い、手始めに第七師団を乗っ取り、北海道を手に入れ、日露戦争で報われなかった…

鯉登平二を考える上で重要な部分なので再確認。 ■日露戦争後に第七師団が中央から受けた仕打ちに関する谷垣の証言(第31話) 中央が早期攻略を急かしたにもかかわらず、多数の犠牲者が出たことで作戦の参謀長でもあった元第七師団長の花沢中将が揶揄され、帰…

月島から見た鶴見像を整理する前に、鶴見の中央に対する感情について抜き出して、時系列順に並べておく。長期連載中の断片的な描写だが、それなりに整合性は取れている。 ■スパイ時代(1891年):具体的な感情描写はなし。 スパイ任務中に妻子を死なせてしま…

鶴見は親殺しは巣立ちだと言いつつも、そうして居場所をなくした相手を自分の鳥籠で飼おうとする。 鶴見がストーリー上で初めてこのような行動をとったのは第72話『江渡貝くん』だ。鶴見は出会ったばかりの江渡貝弥作が母親の剥製に囚われていることに気付き…

谷垣にしろ、月島にしろ、ゴールデンカムイは復讐に燃えて過去に囚われていた人間が己の不明を悟らされる展開が多い。復讐とは少々違うが、尾形も自分が罪悪感を持つ祝福された人間だったことに気付き、母殺しも、父殺しも、弟殺しも、そのほかの殺人も、自…

五稜郭で鶴見が言った「月島? 私の味方はもうお前だけになってしまったな?」は雑誌版でも単行本版でも月島に鯉登を殺害するよう暗に促している言葉だと思う。鶴見としては自分が明言しなくても右腕である月島が汲み取ってくれるというのが大切。樺太編以前…

『ゴールデンカムイ』の花沢幸次郎も軍人としては部下から慕われていた。第31話『二〇三高地』を読めば、早期攻略を急かしておきながら将兵の犠牲の責任を花沢幸次郎に押し付け、さらには花沢幸次郎自刃の責任を第七師団に押し付けた中央に対して反感を持つ…