メモ帳用ブログ

色々な雑記。

2022-11-01から1ヶ月間の記事一覧

野田洋次郎さんが初期にイメージを掴むために作曲したというtamakiが味わい深い。Spotifyで無料公開されている。こんなに力の入ったイメージソングもサントラも無料で聞けていいんだろうか。 ところで親代わりと子という関係からすると、サダイジンが

あと芹澤が草太のことを「自分の扱いが雑」だと言うシーンがCMで公開されていたけど

すずめの戸締まり見た。面白かった。今までの新海誠監督作品で一番監督が作品に対して客観に作っている感じで、そこがちゃんとプラスに働いていた。監督手づからのノベライズも発売されてて、ストーリーの流れやセリフを確認するのに便利。ちょっとした補足…

現在の人類は人員も資源も時間も無限ではないということを知っているからあんまりロスの多い競争をやってられないんだよね。

人の心がないことを言うと、ロシアの南下阻止が目的ということは共通しているんだから、日本政府、鶴見陣営、ウイルク・土方陣営は協力して国防のために金貨を役立てるのが一番無駄がなかった。ある意味オマケのオチもそんな感じだし。でも争奪戦を始める前…

尾形が勇作は自分を愛してくれていたと受け入れられるようになったのは親からの自立の一歩と考えていいと思う。同様に、自分が欠けた人間ではなく欠けた人間にふさわしい道を選んできたことや、自分は祝福されて生まれてきたことを受け入れられたのも、親と…

親子関係がうまく行っていない人間ほど親離れがしにくいっていうのは現実でもそうなんだけど、ゴールデンカムイってそういうところやたら生々しいんだよね。基本トンデモエンタメなのに。 親離れ成功キャラの代表例はアシㇼパ、チカパシ、鯉登、杉元辺りかな…

第103話『あんこう鍋』のセリフからすると、母親がおかしくなっていると尾形が気付いたのは自分が銃で鳥を獲っても母親があんこう鍋を作り続けていたからのようだ。また、ちょうどその頃に母親の病状が悪化し、芸者時代の装いを突然するなどの突飛な行動に走…

花沢幸次郎は特定の人間に自分の弱みを押し付けて他の人間の前ではいい人をやるタイプのクズだったようだけど、いい人をやっていた第七師団の部下たちや鯉登平二や息子からは慕われていたのは間違いない。花沢幸次郎は過敏に気にしていたようだけど、当時じ…

基本的な部分の確認。 第31話『二〇三高地』で谷垣が語っていることは、中央が二〇三高地の早期攻略を急かしたにも拘わらず、それに従って命令を下した花沢幸次郎第七師団長だけが甚大な犠牲の責任を押し付けられた、花沢閣下は帰国後に自責の念から自刃した…

スピナマラダは現代的なジメッと感とトンデモのバランスが楽しくなくてあえての時代錯誤的スポーツコーチの二瓶もそんなに好きじゃななかったけど、ゴールデンカムイは明治的トンデモとジメッと感がいい具合にエンタメしてて二瓶も魅力的だ。凶暴な性格と熊…

ポジションとしては主人公・杉元、ヒロイン・アシㇼパ、ライバル・尾形、ラスボス・鶴見のはずなのに、やっぱり人間関係としては女主人公・アシㇼパ、助っ人・杉元、ライバル・尾形、ラスボス・鶴見な感じ。因縁のアシㇼパvs尾形という遠隔武器使い同士の対…

アシㇼパが尾形を射った後で杉元が感じた後悔は、アシㇼパに人殺しをさせてしまったことそのものというよりも、自分が相棒と言いつつ中途半端な姿勢だったせいで止めることも事前に相談に乗ってやることもできず、アシㇼパひとりに重圧を背負わせ決断させて…

アシㇼパは尾形を殺した後、アイヌを背負ってひとりで鶴見と戦おうとした。杉元を呪われた金塊にもアイヌの未来のために必要な土地の権利書にも関わらせずに死なせまいとした。しかし杉元は、まあ経緯はともかく、アシㇼパを心から一人前の相棒と認めてひと…

自分が肉を食べて生きる人間である以上、自分で絞めて解体して食べるまでをやらないと卑怯だという気持ちはずっと持っていた。ゴールデンカムイを読むとずっと燻らせたままにしていたその気持ちが再燃するのを感じる。勢いのある学生時代のうちに猟銃免許を…

江渡貝くん、尾形、平太師匠、鶴見(濃厚疑惑)と、ゴールデンカムイは死んだ家族とお話するキャラが多すぎである。江渡貝くんは母親以外の剥製とも会話しているけど「剥製は家族」と言っていたし、鶴見も「第七師団は家族同然」と言っていて妻子だけでなく…

一部真面目っぽいのもあるけど、基本ゴールデンカムイのホモネタはあくまでネタで、ストレート同士が際どいネタでガチじゃないことを確認し合うっていう男社会・ホモソーシャルでよくあるやつだ。典型は谷垣と二瓶。2人ともドストレートだから際どいことを言…

水星の魔女面白い。ここで次週特番かあ。

死んだら自分の死体を他の動物に食べてほしいってのはあるよね。チベットの鳥葬とか憧れる。どうせ死んだらおしまいだろうからそこまでする熱意はないけど。こういうことを考える辺り自分は儒教の人間でもキリスト教の人間でもないんだなと感じるし、儒教は…

ゴールデンカムイの初期の話を読み返してると、谷垣と感動的なやり取りをした二瓶の皮を剥いじゃう杉元とか、自分といい感じの会話をした辺見の皮を剥いじゃう杉元とかがさり気なく怖い演出をされていて面白い。でもゴールデンカムイは弱肉強食の話ではあっ…

自分が進撃の巨人で一番気持ちがわかるキャラはジークだしそういう人間は少なくないと思うんだけどどうだろう。 ゴールデンカムイだと一番考えていることがわかりやすいというか、だから苦手なのは辺見だな。辺見は野田先生がどんどんアドリブで膨らませてい…

尾形は母親を殺害しても罪悪感を知覚できなかったから自分を欠けた人間だと思ったのではなく、母親が自分を愛してくれなかった(と尾形は感じた)から、それは自分が欠けた人間のせいだと思い込んだのが歪みの始まりだと考えたほうが筋が通りそうだ。 尾形の…

たぶんキリスト教徒じゃないのにやたらキリスト教のイメージが重ねられる鶴見と違ってウイルクは公式にキリスト教徒なんだけど(インカラマッが言ってる)、全然そういうイメージがない。そういう描写が特にない。というかキリスト教が好きじゃなさそうなキ…

ゴールデンカムイのメインキャラで誰が一番大黒柱としての甲斐性があるか考えたらやっぱり谷垣だよな。ホモネタで優遇を茶化さないと鼻につきかねないくらい谷垣は優遇されてるし、実際それでバランスが取れてるから面白いキャラだ。イメージだとキロランケ…

野田先生は前作スピナマラダでも親の子に対する重圧の問題を扱っている。

尾形は母親を殺害しても罪悪感を知覚できなかったから「欠けた人間にふさわしい道」を選んでしまったのか、「欠けた人間にふさわしい道」を選んだから母親を殺害しても罪悪感を知覚できなかったのか、前後関係が不明だ。自分はずっと前者だと思っていたけど…

現代日本だと殺人者の割合は2%どころじゃなく低いから狼も犬もちゃんと我慢しているんだなと思う。たまに狼が1人で凄い人数を殺してたり、1人の狼が大勢の羊を率いてしまって大規模な事件を起こしてしまったりもする。羊は突出した存在に引きられてしまう日…

戦争における「人殺し」の心理学 (ちくま学芸文庫)作者:デーヴ グロスマン筑摩書房Amazon『戦争における「人殺し」の心理学』によれば殺人に向く攻撃性を持った人間は男性だと全体の2%ほどで、その中では共感性がないソシオパスの狼と共感性を持ち兵士に向い…

江渡貝くんは父親に似てきたために母親から虚勢された。尾形は父親に目鼻立ちが似ていたために母親から父親の身代わりとしてあんこう鍋を押し付けられた。それぞれ逆ベクトルに男性性をスポイルされている。これは意図的なものと読んでいいはずだ。尾形が母…

平太師匠の話を初めて読んだ時は江渡貝くんとカブってるやんと思ったけど、平太師匠の話は北海道帰還後一発目の話だけあって、幻覚の家族と暮らしているとか、砂金採りとか、ヒグマとか、ウェンカムイとか、前半で出した重要ワードの復習的な色合いが濃い話…