メモ帳用ブログ

色々な雑記。

2021-04-01から1ヶ月間の記事一覧

前にも書いたけど、三眼の過去が不明なのは作品上のポジションとして不屍王もどきであるせいだと思う。人格のある存在というより、天意を代行する天災に近い存在。三眼と黒山村の関係は不屍王と中国(西洋化前)の関係の縮図になっている。常屍者も法屍者も…

苗木が過剰に意味深に見えるとしたら誤訳のせいだな。苗木の長生き比べに関する部分がろくに訳せていない。 苗木は三眼の執着のあり方を示す小道具だ。1箇所で1つの個体が昔からの生き方を変えずに永続することを望む。木は木としてあの世界に実在する。そし…

西暦525年の三眼が阿柴を殺した理由は村から離れたから以外にはありえない。阿柴も白大も屍疫が屍者の術だと知らなかったし、村が屍者の餌食にされていることに気づいてすらいなかった。村で白大の陰口が囁かれ出したのも、白大の帰りが予想外に遅く(三眼の…

「活祭」は生贄(living sacrifice)。復活ではない。 意味不明な誤訳があまりにも多い。たぶんプロの翻訳者に作業させていない。 日月同错は中国でもコアな支持はあっても大人気作品という感じではない。どんな低クオリティでも日本語訳されているだけ恵ま…

白小小が村人を殺そうとした理由の1つに、三眼が脅迫して生贄を要求したと信じていたのにそうではなかったというのがある。日本語版の「だから去年屍者が復活のために村人全員の命を要求した時に 家族が自ら生贄になって責任を果たしました」だと意味不明だ。…

黒山村の時系列を考える時に難しいのが、隣村で1人が逃げようとして一家全員殺された、という話の真偽や正確なタイミングに不明瞭な部分がある点だ。 逃不掉的,隔壁村就有一个想逃之人,自己没逃成,还把全家都害死了。 上尸的神通,躲不过的。 没有办法,…

個人的には真っ先に自分の家族だけを守ろうとした村長の気持ちもわからなくはない。でも村長は殺されても当然だと思う。 阿毛のお母さんとかは素直に可哀想だな。

黒山村編は逆張りが多い。ホラーとしてはあえて気持ちいい方向の逆を行くのは間違っていないけど、筋が掴みにくくなっているところがある。 白小小が三眼に自害を命令したこと自体は全うだ。三眼は白小小の両親を食べた殺人の実行犯だ。屍者が人間を食うこと…

黒山村編はマグメルのエポナの涙編やティトールの過去との共通点が多い。というかその逆張りが多い。 エポナの涙編では、悪党は家族も大勢の仲間も自分一人のためだけに犠牲にした。悪党をヨウが殺害したことは驚いたが、ダークヒーロー的な主人公だと思えば…

日月同错の第1話で既に、常尸(常屍者)は普通の人間の死体が変化した存在で、法尸(法屍者)は法力を持つ者の死体が変化した存在だと馬朝師匠が語っている。日本語版でも削除されていない。 第6話では1905年に三眼が自分は生きず死なずで千六百年だと語って…

散らばった考察をそろそろ纏めよう。話数順にまとめを作ると確実に著作権侵害になるからトピック別かな。 現段階でももし権利者から警告を受けたら即座に記事を削除します。 仮に日本語版のセリフを全く引用しなくても、原文の引用と直訳をやりすぎることは…

おさらい 第6話で光の言った「いや… 檻がなくなれば逃げる分豚たちの方がマシか」に対する村長の返答。 日「黙れ小僧!(中略)そもそも今まで大屍仙さまから逃げおおせた生贄はただの一人もおらん(後略)」 中「住口!(中略)更何况上尸大人神通广大,供…

中国には自称千年の歴史がある村(史学調査的には数百年の歴史がある村)がいくつもあって、一般村民も家の歴史の長さを誇ってたりするので、日本とは感覚が結構違う。

鬼滅の刃の鬼は明言されてないけど子どもを作れない存在のはず。 無惨は人間社会に潜り込むため、複数の姿と名前を使い分けて人間の家庭に入り込んでいた。ある家庭の広い人脈を持つ奥さんに目をつけ、旦那さんを殺して近づき(ファンブック情報より。名言は…

ふと思ったけど、日月の世界の屍者って子づくりはできないってことでいいのかな。吸血鬼は作品によって子づくりできるのもあるけど、屍者はまず子づくり不可能なキョンシー・ゾンビよりの存在だし。 寄生獣だとパラサイトは繁殖しないけどボディの人間部分は…

目的のためなら必要な犠牲を厭わず、その責任を背負える人物と、無意味な犠牲さえも目的のためだと正当化してしまう人物は別物のはずだ。進撃の巨人だと前者の代表がエルヴィン団長で、後者の代表が王政関係者だ。ただ現実だとこの両者の区別は難しいし、風…

三眼は西暦1906年にこう言った。 「唯一的娱乐或者说嗜好,只是看着一根小树苗一天天长高长粗,比一比谁能活得更久罢了。」 (直訳) 「唯一の娯楽というか道楽は、一本の小さな苗木が日に日に高くなり太くなるのを眺めて、どちらが長生きできるのか競ってみ…

『日月同错』を『屍者の13月』に翻訳したチームは単語レベルでさえ「被蚕食(蚕食される)」を「”蚕”に食い尽くされる」としたり、「沪宁铁路(上海南京鉄道。沪=上海。宁=南京)*1」を「上海寧波鉄道」としたりとミスが多い。意訳も的外れなものが少なくな…

比喩の例だと、進撃の巨人の現在無料公開話のこれがわかりやすい。

おさらい。 ■白小小の回想 (中文) 逃不掉的,隔壁村就有一个想逃之人,自己没逃成,还把全家都害死了。 上尸的神通,躲不过的。 没有办法,不过我这一去,他们也不会为难你和小小了,只要拖下去,一定会有求法者出现帮助黑山村的。 更何况咱们先祖确实对黑…

多分3度めのおさらい。 西暦525年の真相を三眼が語ったとき、日本語版ではなぜがみんな頭から信じ込んでいるけど、中国版では普通にほとんどの人間が戸惑って信じきれずにいる。 (日) 村長「そ…そんな まさか…」村人「俺たちの祖先の話が嘘だった…というの…

進撃の巨人は冒頭3巻分がマガポケで無料公開中 pocket.shonenmagazine.com 進撃の巨人は冒頭を除く第1話の前半部分だとエレンは過激思想のガキンチョで、ハンネスたちが良い人寄りのごく普通の大人たちだ。

三真法門の思想は2対1でカツアゲを食らっている同級生に「臆病者には他人に助けてもらう資格がない」と言い捨てられるような過激なものだ。でも段星煉はあくまで相手が弱くない求法者だとわかっているからこう言ったのであって、凡人だったら助けることも考…

(中文) 咱可是有仇必报的,吃你个人咋啦?人也会吃人呢,真真是。欺尸太甚!啧啧,不过,那名灰发小子不知怎得……让咱想起了姜明子。 (直訳)オレは仇には必ず報いる、お前個人を食べて何が悪い?人だって人を食うぞ、まったく。屍者いじめが酷すぎる!チ…

第6話で三眼が語ったところによると、普通の傀儡は四肢しか操れない、だから死体のほうが操るのが楽だそうだ。だけど第3話のように借元真目を付けた傀儡なら会話ができる。 《日月同错》第三回 千年之谣 下-在线漫画-腾讯动漫官方网站 7~10/21 この時三眼は…

第4話の三眼の独白からして、西暦525年に姜明子によって自害に追い込まれた時点では白大のことを普通に殺そうとしていたのは間違いない。 第3話の三眼の独り言からして、1906年に高皓光たちに阻止された時点では白小小を普通に食おうとしていたのは間違いな…

(中)「说笑说笑,千百年前还被一个极强的求法者伤了。 你看这伤口,直到一两年前才算恢复当初。 咳咳*1,不过咱跟那名求法者大战了三千回合,他也重伤而回,没占便宜。咳… 好了,亲切的环节该结束了。」(直訳)「冗談冗談、千年以上前には1人の手練の求法…

高皓光は白小小を徐州府周辺の山村から数百km離れた上海近く(上海南京鉄道の1906年に既に運行している区画)まで連れて行った。それはやはり当時科学技術を取り入れて特に発展していた街が上海だったからだろう。山東省から北京にかけては、1901年に義和団…

三眼の時間感覚は信頼していいはず。西暦525年から西暦1906年までは1381年。 「活了或者说不死不活了一千六百年(生きてというか死なず生きずで千六百年)」 「千百年前还被一个极强的求法者伤了。你看这伤口,直到一两年前才算恢复当初。(千年以上前には1…

論理の問題なら100%嘘をつく嘘つきも、完全に嘘をつかない正直者も存在できる。でも現実なら嘘つきでも嘘をつかないことのほうが多いし、正直者でもごく稀に嘘をつくことがある。当たり前だけど嘘つきのパラドックスは現実では起きない。フィクションでも嘘…